電通は9月3日、ヘルスケア領域のターゲット戦略やビジネスモデルの策定から開発、市場投入、コミュニケーション施策までを一貫で支援する専門組織である「電通ヘルスケアチーム」が、全国20~70代の男女計1万人を対象に、第19回「ウェルネス1万人調査」を実施したことを発表した。
今回の調査は、生活者の健康意識と行動からヘルスケアの現状を把握し、生活者視点で見たヘルスケアトレンドを予測することを目的として、2025年6月6日~6月7日の期間で実施されたもの。
2007年から毎年実施しているこの調査では、生活者の健康意識や行動を中心に、ヘルスケア領域における最新動向や市場ニーズについて生活者視点で調査。今年は、調査対象に初めて70代を加え、生活者を8つに分類したヘルスケア・クラスターを一新した。
同社はこの発表に伴い、メディア向けにオンライン記者会見を実施した。本稿では、その調査内容について説明する。
70代の8割が「健康な人はかっこいい」
健康意識や行動全般に関する質問において、「健康な人はかっこいい」と考える人の割合は年代に応じて高くなり、70代が約8割と最も高い結果になった。
一方で、同じ健康の悩みを持つ人のコミュニティへの参加意向や、健康のための工夫や努力を周囲から認められたい人の割合は、年代が若いほど増加し20代が最も高い。
また、健康のためにかけている1カ月あたりの金額は、「商品」「サービス」ともに70代女性が1618円で最も高く、最も低い30代女性の1043円と比較して、「商品」では約2.4倍、「サービス」では約2.1倍の差がある。
ヘルステック関連商品・サービスの使用有無についての調査では、睡眠状態や食事内容をスマートフォンなどに記録している割合は、いずれも20代男性で最も高く、睡眠状態を記録する割合は28.5%、食事内容を記録する割合は25.1%となった。
心拍数や歩数、睡眠の質などを測定できるスマートウオッチなどの腕時計型やリング型のデバイスを現在使用している割合は、全体では10.8%。性年代別では、男性20代が17.6%と最も高く、70代男性(15.2%)が続いた。
着用することで疲労回復や血行の促進をサポートしてくれるリカバリーウエアは、現在の使用率は5.0%にとどまったものの、「使用したことがないが今後使用したい人」は22.6%に上った。
健康意識/行動による8種類のクラスターで分類
日頃悩まされている、もしくは今後気を付けたいと思っている45の症状のうち、「普段の食生活での工夫」で改善や予防を実践している割合は「骨粗しょう症」が27.9%と最も高く、「体脂肪が多い」(27.1%)、「便秘」(26.5%)と続いた。
特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品などの、健康にいい食品・飲料で対策をしている割合は「免疫・抵抗力が低い」が最も高い14.8%で、「便秘」(12.3%)、「不妊」(11.9%)と続く。
健康意識/行動によるクラスター分析においては、生活者を「全方向アクティブトレンド層」「スマート・コンディショニング層」「コツコツ・シンプル層」「食だけセーフティ層」「セルフイメージ先行層」「将来不安・停滞層」「お疲れ健康後回し層」「低感度・無欲層」の8タイプに分類。
その中で健康意識が高い上位3クラスターは「全方向アクティブトレンド層」「スマート・コンディショニング層」「コツコツ・シンプル層」となり、対して健康意識・行動に独特の偏りがある残り5クラスターの出現率が66.9%に上る。
健康のための「商品」にかける金額は、「全方向アクティブトレンド層」(2218円)が最も高く、最も低い「お疲れ健康後回し層」(1085円)と約2倍の差がある結果となった。





