江崎グリコは8月25日、「ダイエットに関する意識調査」の結果を発表した。調査は2025年7月30日~8月3日、全国の20代~50代男女400名を対象にインターネットで行われた。
「以前に比べて痩せにくくなった」40代以上の7割超が回答
以前に比べて痩せにくくなったと思うか。という質問に対して「そう思う」「ややそう思う」と回答した人の合計は、20代で54.0%、30代で62.0%、40代になると76.0%だった。年代が上がるにつれて高くなっている。
また、「そう思う」「ややそう思う」と答えた人に対して、どのような時に痩せにくくなったと感じるかを尋ねたところ、「食べる量を減らしても体重が減らない。(40代男性)」や、「おなか周りのお肉が減りづらい。(40代女性)」といった意見が挙がった。
6割超が「ダイエット離脱経験」あり
ダイエットについて、「現在取り組んでいる」「過去に取り組んだことがある」をあわせたダイエット経験率は回答者全体で59.5%。一方で、ダイエット経験者の63.9%が、ダイエットを「結果が出る前にやめたことがある」と回答した。
ダイエット離脱者の過半数が直面する「1か月継続の壁」
ダイエット離脱者に「やめてしまったダイエット」の継続期間を聞くと、55.9%が「1か月未満」と回答。さらに、「3か月未満」と答えた人の合計は9割を超えており、ダイエットを継続するハードルの高さが伺える。ダイエットをやめてしまった理由としては、「我慢することが多く、ストレスがかかる」(56.6%)、「がんばろうという気持ちが続かない」(52.6%)、「生活の中で習慣化することが難しい」(36.2%)などが上位の理由として挙がった。
「タンサ(短鎖)脂肪酸」に注目
太りにくいカラダづくりに役立つとして注目を集める「タンサ(短鎖)脂肪酸」。同社では2022年6月より、この短鎖脂肪酸の働きを研究し、腸からの健康寿命延伸につながる生活を啓発する「タンサ脂肪酸プロジェクト」を推進している。
短鎖脂肪酸とは、ビフィズス菌などの腸内細菌が、水溶性食物繊維やオリゴ糖などをエサにして作り出す物質のこと。慶應義塾大学先端生命科学研究所 特任教授の福田真嗣氏によると、短鎖脂肪酸をたくさん産生できる理想的な腸内フローラ(腸内細菌叢)を目指すためには、ビフィズス菌や酪酸産生菌などをはじめ、さまざまな種類の腸内細菌が腸内にいる状態をつくることと、それらのエサになる食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれる食材や素材を継続的に摂取していくことがカギになるという。
野菜や果物、きのこなどに含まれる食物繊維やオリゴ糖が大腸に届くと、腸内細菌のエサとなり短鎖脂肪酸が作られる。特に、チコリやごぼうなどに多く含まれるイヌリンや、バナナなどに多く含まれているフラクトオリゴ糖などの水溶性食物繊維やオリゴ糖が、短鎖脂肪酸の産生に有効だという。
また、同社の研究では、短鎖脂肪酸を生み出しやすい食生活であるGlico独自のビフィズス菌GCL2505株と水溶性食物繊維イヌリンを継続摂取することで、基礎代謝量と相関する「安静時のエネルギー消費量」が向上することが明らかになっている。人が1日に消費するエネルギー量の約6割を占めるのが、何もしていない安静時のエネルギー消費量だと言われており、この数字は運動によるエネルギー消費量を上回る。






