フジテレビ系ドラマ『愛の、がっこう。』(毎週木曜22:00~ ※FODでこれまでの全話配信)の第7話が、21日に放送された。
今作は、まっすぐで不器用なあまり過去に恋愛で大きな過ちをおかしてしまった高校教師の愛実(木村文乃)と、複雑な家庭環境から義務教育すらまともに受けられなかった読み書きの苦手なホストのカヲル(ラウール)が出会い、お互いが本当の“愛”を知っていくというラブストーリーだ。
尊いはずの恋が糾弾されてしまう
今作のすごみは圧倒的な“リアル”に尽きる。それは、このドラマ最大のトピックスであるホスト業界の実情ではなく、はたまた繊細な生徒たちに囲まれる高校教師の実態でもなく、もっと誰にでも体感できてしまう普遍的なもの。しかも今を生きるこの時代、令和7年の今だからこそ痛感できてしまい、どうしようもないもの――これまで何度も言及している通り、今作が掲げている高校教師とホストが恋に落ちるということを“禁断”としている部分だ。
おそらく、今作がテレビドラマという枠の中で恋愛が最もハッピーなものとされていた時代に放送されていたら、禁断とはならなかっただろう。また禁断と標ぼうしていたとしても共感できない代物になっていただろう。なぜなら恋愛ドラマにおける恋とは、何よりも尊いという感覚が当時は普通であり、“恋をすることの何がいけないのか?”という正義があり、それを咎(とが)める空気感は希薄だったからだ。
しかし、今はどうだろう。SNSの影響で世間の目が拡大され、どんな些細なことであっても“大丈夫なのか?”と審議にかけられる世の中。高校教師がホストと恋愛をすることが、生徒からの目、保護者からの目、そして自らの親の目も加わって、尊いはずの恋でありながら糾弾されてしまう――だからこそ浮かび上がる“禁断”を見事に描いている。
現実とは、深いけれど驚くほど浅はかで、深刻であればあるほど実は滑稽で、当然のように、どうしようもなく生々しい。そんな“リアル”を、今作はテレビドラマという創作の中で表現できている…いやその“リアル”を、まさかのエンターテインメントを担保した上で見事に“表現できてしまっている”のが、今作なのだ。
2人がドツボにハマっていきそうな予感
その“リアル”が、今回は実に克明であった。特に冒頭で描かれた保護者による“念書”の要求は、一昔前であれば大げさで過剰にも思えてしまっただろう。だが、今の時代であればさもありなんどころか、そうなってしまう危険性を感じざるを得ない、怖ろしさまでも覚えてしまう共感具合であった。
今回は改めて愛実とカヲルの境遇の差が丁寧に描かれ、現代ではありえないはずの『ロミオとジュリエット』のような、決して結ばれてはいけない2人の構図が強固となった。そしてそれがさらなる禁断…これから2人がドツボにハマっていきそうな予感を見せた。
それだけ克明に、生々しい“リアル”を描きながら、あざ笑うかのように、もっと恐ろしい現実である明菜(吉瀬美智子)の暴走を見せるなど、エンターテインメントもしっかりと担保している。このドラマのすごみは回を追うごとに増していく。









