数学は時に難解に思われますが、特に数の不思議には驚くべき面白さがあります。数の背後には、意外なパターンや法則、そして日常生活に潜む興味深い事実が隠れています。数の不思議にまつわる興味深い話に触れてみませんか?
夏こそ満たしたい“大人の知識欲”シリーズ。今回は『数字がわかれば世界がわかる! すごすぎる数の図鑑』(KADOKAWA)より人とのつながりの話をお届けします。
■「6次の隔たり」で推ともつながれる!?
世界中のどんな人でも、知り合いをたどれば、6人以内でつながることができるという仮説を「6次の隔たり」といいます。たとえば、あなたの友達の友達の……と続けていくと、6回以内で世界中の誰とでもつながることができるということです。
この仮説は、1967年にアメリカの心理学者スタンレー・ミルグラムが行った「スモールワールド実験」で検証されました。彼は、アメリカのある地域に住む住民に手紙を渡し、直接知らない相手に届けるために、知り合いを通じて手紙を送るよう依頼しました。結果として、平均して5人を介して手紙が目的の人に届いたのです。
この「6次の隔たり」は、SNSが普及した現代では、さらに距離が縮まっていると考えられています。たとえば、あるSNSの調査では、平均して4人を介せばそのSNSのどんなユーザーともつながることができると報告されています。もしかしたらあなたの友達をたどると、どこかで「推し」とつながるかもしれません。
<豆知識>
多くの共著論文を残した数学者のポール・エルデシュ。彼との「共同研究」の距離を示す指数をエルデシュ数といいます。彼の共著者は「1」、さらにその共著者は「2」となり、6次の隔たりと似た概念です。

