星野リゾートが展開する温泉旅館「界 箱根」(神奈川県足柄下郡)が8月13日、リニューアルオープンする。

  • 新たに中庭に誕生したくつろぎの空間「さわ茶屋」

神奈川県・箱根湯本温泉は、箱根の玄関口として知られ、1200年もの時を刻む日本屈指の歴史ある温泉地。仙石原、強羅など「二十湯」と称される多種多様な温泉が点在し、人々を癒してきた。江戸時代初期に東海道が整備されると、箱根は交通の要衝として栄え、宿場町へと発展。豊富な湯量で、旅人の「一夜湯治」の場として大きな賑わいを見せた。

界 箱根は、そんな江戸時代に箱根峠へと続いた箱根旧街道沿いに佇む宿。清らかな須雲川に寄り添い、こんこんと温泉湧き出る湯坂山を望む、豊かな自然に抱かれた立地が最大の魅力。「東海道の歴史に浸る、箱根ごこちの湯宿」をコンセプトに、東海道を行き交った旅人の息吹を感じる設えやおもてなしを随所に施している。

宿泊料金は、2名1室利用時1名あたり1泊38,000円から(税・サービス料込、夕朝食付)となっている。

全室ご当地部屋「箱根ごこちの間」にリニューアル

  • 左:ご当地部屋「箱根ごこちの間」/右:旅人の旅道具をあしらったベッドライナー

「界」では地域の文化に触れるご当地部屋を用意している。リニューアルを機に全室がご当地部屋「箱根ごこちの間」となる。東海道の旅人をテーマに、壁面には、日差しや雨雪から身を守る「三度笠」や「引廻し合羽(ひきまわしがっぱ)」を表現したアートワークを配置。ベッドライナーには「わらじ」や「提灯」などの旅道具をあしらったオリジナルデザインを採用した。

110m2を超えるスイートルーム「箱根ごこちスイート」を新設

  • 左:「箱根ごこちスイート」のリビング/右:ソファースペースからは迫力ある景観を望める

2室限定のスイートルームは、リビングにデスクスペースと、床が一段下がったソファースペースを備え、湯坂山の景観を異なる視点から楽しめる。客室露天風呂からも四季折々の景色を望め、隣接する坪庭付きの湯上がり空間「石の間」で湯涼みも可能。寝室は独立した2ベッドルームで、最大4名まで宿泊できる。滞在空間を点在させることで、大人同士が適度な距離感を保ちながら、ゆったりと過ごせるため、成人した子どもや両親との家族旅行にも最適な宿となっている。

  • 左:客室露天風呂/右:坪庭を併設した湯上がり空間「石の間」

滞在の中心となる憩いの場「さわ茶屋」

  • 左:「さわ茶屋」でくつろぐ様子/右:お茶とお団子のふるまい

中庭に誕生する「さわ茶屋」は、かつて箱根路を行き交う旅人が立ち寄った茶屋に着想を得た、寛ぎの空間。宿に到着後は、スタッフが茶屋の主人となり、お茶とお団子でおもてなし。夕食後にはハーブティーやお酒を提供する。名称には、須雲川の「沢」、木々が揺れる音の「さわさわ」、そして会話が生まれる「茶話(さわ)」の3つの意味を持たせ、かつて旅人同士が茶屋で交流を深めたように、大切な人とのつながりを深めて欲しいという想いを込めている。

工房のような専用空間で行う「寄木細工のずく引き体験」

  • 左:寄木細工の工程を体験できるご当地楽ルーム/右:「ずく」を引く様子

ご当地楽は、寄木細工の制作工程の一部を体験するプログラムを提供する。この体験は、2012年の開業以来、共に寄木細工の魅力を伝えてきた「露木(つゆき)木工所」の職人との連携により実現した。複数の模様のパーツを組み合わせた「種木」をカンナで薄く削り出す「ずく引き」体験では、木材が美しい寄木細工へと生まれ変わる瞬間に立ち会える。削り出した「ずく」はフォトフレームにして思い出に残すことができる。ご当地楽を行う空間は、加工前の原木を配した職人の工房をイメージしたデザイン。隣接するショップでは、寄木細工の作品も購入でき、素材から完成品まで、箱根寄木細工の世界観を深く体感できる。

時代の流れを表現した「明治の牛鍋会席」

  • 左:先八寸/右:明治の牛鍋会席

プライベート感を保てる半個室の食事処で、箱根の歴史に着想を得た会席料理を提供する。旅人が持ち物を運んだ「挟み箱」を模した木箱に、箱根峠でよく飲まれたと言われる甘酒を使用した、冷製スープ「甘酒ヴィシソワーズ」と季節の八寸を盛り込んだ先八寸から会席が始まる。台の物「明治の牛鍋」は、温泉保養地として欧米人や上流階級の人たちが訪れ、早くから西洋料理が親しまれた箱根にちなみ、文明開化期の牛肉料理に出会いを表現した名物料理。厚切りの牛肉を味噌ベースの味付けで仕上げて提供する。

一枚絵のような景色を眺める半露天の大浴場

  • 左:紅葉を望む半露天風呂/右:新緑がまぶしい半露天風呂

開放的な半露天の大浴場では、目の前に迫る大きなモミジを見上げながら湯浴みを楽しめる。数多くある箱根温泉の中でも筆頭にあがる箱根湯本温泉は、冷え性などにも良いとされるナトリウムー塩化物泉。塩分が肌を覆うため、湯上がりの肌はしっとり滑らかで、暖かさが持続する。さらさらと肌に優しい温泉をたっぷりとたたえた浴槽から、湯坂山の四季折々の風情が楽しめる。