JR東日本は1日、国土交通大臣へ2024年12月6日に申請していた鉄道事業旅客運賃の上限変更認可申請が申請通り認可されたと発表した。運賃改定は2026年3月を予定しており、実施日は決まり次第、別途発表するとしている。
この運賃改定で、「幹線」「地方交通線」の通学定期旅客運賃を除き、JR東日本管内全エリアの運賃を改定するが、首都圏で設定している他のエリアよりも低廉な「電車特定区間・山手線内」の運賃区分を「幹線」に統合するため、とくに東京圏で運賃の値上げ幅が大きくなる。普通旅客運賃は平均7.8%、定期旅客運賃は平均12.0%、通学定期旅客運賃は平均4.9%の改定を行い、初乗り運賃は「幹線」「地方交通線」ともにIC155円・きっぷ160円に値上げされる。
おもな改定内容は2024年12月に発表された通りだが、今回、新たに特定区間(東京地区)の運賃および廃止区間・存在区間の詳細、オフピーク定期券の「通常の通勤定期券の約15%割引を継続」と設定範囲の拡大、山手線内均一定期券の廃止が発表された。
特定区間(東京地区)の普通旅客運賃と定期旅客運賃は、国鉄時代に他の鉄道事業者と競合している区間に関して、通常運賃より低廉に設定されていた。しかし現在、路線形態の変化から直接競合関係とならない区間や利用の少ない区間があることから、特定区間については一部区間を除き廃止する。廃止後の運賃は「幹線」が適用されるほか、特定区間の廃止にともない一部「幹線」エリアで通学定期旅客運賃が値上がりする区間がある。
オフピーク定期券は、通常の通勤定期券より割安な「Suica通勤定期券」として、「東京の電車特定区間内」で設定している。これを運賃改定後も通常の通勤定期券の約15%割安な発売額で継続して設定するとともに、朝の通勤時間帯における首都圏での利用状況に鑑み、現行の範囲から拡大して設定することとなった。
なお、オフピーク定期券の拡大エリアにおける各駅のピーク時間帯は、現在実施中の「オフピークポイントサービス」のピーク時間帯と同一とのこと。首都圏の一部エリアで実施している「オフピークポイントサービス」については、オフピーク定期券の設定範囲の拡大にともない2026年3月末をもって終了する。
「山手線内均一定期券」(1カ月1万4,970円)は現在、運賃区分における「山手線内」の利用者を対象として発売しているが、「山手線内」の運賃区分を「幹線」に統合することに加え、利用状況等も鑑み、運賃改定に合わせて廃止するとのこと。
