マイナビは7月25日、「マイナビ 2026年卒大学生キャリア意向調査6月<奨学金について>」の結果を発表した。調査は6月25日~30日、2026年卒業予定の大学生・大学院生1,801名(文系男子314名、文系女子710名、理系男子423名、理系女子354名)を対象にWEBで行われた。
26卒大学生4人に1人が「貸付型奨学金」を利用
はじめに、奨学金の利用状況について聞いたところ、36.9%が「奨学金を利用している」と回答。そのうち、返済が必要な「貸付型」を利用している学生は24.6%。返済予定について聞くと、「(自身で)全額支払う予定」という回答が66.7%と半数以上を占め、「(自身で)一部を支払う予定」(24.3%)を合わせると、9割以上の学生が奨学金の返済を自身で負担する予定であることがわかった。
一方、学生本人以外(親・保護者、入社予定先の企業)による返済について聞くと、親・保護者については「一部支払い」が22.4%、「全額支払い」が9.6%。入社予定先の企業では「全額」が2.0%、「一部支払い」が8.6%と、少数ながら返済支援制度のある企業に入社を予定している学生も存在することが明らかに。
そこで、奨学金の返済があることによる企業選択への影響を聞いたところ、約2割の学生が「影響があった」と回答。さらに奨学金の返済がある学生に対し、企業選びで注目するポイントを聞いたところ、「初任給の額」(69.6%)や「福利厚生の充実度」(53.5%)に続いて、「奨学金返済支援制度の有無」(28.1%)があげられ、自由回答では「初任給が20万円以下だと返済が難しく感じ、そのような企業には応募しなかった」というように、待遇について基準を設け、企業を選ぶといった回答が目立つ結果に。また、中には「奨学金返済制度のある企業を探したがなかった」という回答も見受けられた。と奨学金返済支援制度を導入する企業は増えているが、学生からの注目も踏まえ、今後さらなる導入が進むことが期待される。