
高校野球 夏の甲子園 最新情報
第107回全国高等学校野球選手権大会への出場を懸けた熱戦が、全国で繰り広げられている。全国に数多くある強豪校の中でも、特に「古豪」と呼ばれる学校の復活には、注目するファンも多いだろう。今回は、夏の甲子園から10年以上遠ざかっている強豪校を紹介する。
駒大苫小牧(南北海道)
隆盛を極めた時代もあった駒大苫小牧。しかし、夏の甲子園では長らくその姿を見せていない。
1966年の夏に甲子園初出場を果たすも、初戦で敗れた駒大苫小牧。その後は夏の甲子園から遠ざかっていた中、2004年に快進撃を見せた。
北海道勢として史上初となる夏の甲子園優勝を達成し、2005年には夏連覇を達成。田中将大(現:巨人)の躍動は大きな注目を集め、絶対的な強豪校として一世を風靡した。
2006年夏は3連覇を目指して決勝に進出。だが、斎藤佑樹(元・日本ハム)を擁した早稲田実の前に敗れ、偉業達成とはならなかった。また、2007年夏の甲子園では初戦で広陵に敗れた。
広陵に敗れて以降は、夏の甲子園から17年間遠ざかっている状況だ。今夏は室蘭地区代表決定戦を圧勝し、南北海道大会に進出した。
しかし、準決勝で強豪・北海に3-8で敗れ、18年ぶり夏の甲子園出場は叶わなかった。
桐蔭学園(神奈川)
夏の甲子園で優勝した経験もある桐蔭学園だが、強豪ひしめく神奈川においては、長きにわたって県大会を突破できていない。
桐蔭学園が初めて夏の甲子園に出場したのは1971年。初出場ながら決勝まで勝ち進み、決勝では福島の磐城を破って全国制覇を成し遂げた。
だが、その後は甲子園出場を果たせず、13年後の1984年に2度目の出場。3回戦まで勝ち上がったものの、鹿児島商工(現:樟南)に敗れ、夏の頂点には届かなかった。
その後、1991年から1999年にかけ、夏の甲子園に4度出場した桐蔭学園。1999年はベスト8に進出するなど、強豪校としての意地を見せた。
しかし、1999年を最後に神奈川県大会を勝ち抜くことができず、夏の甲子園出場が現実となっていない。
県大会では上位進出することも多く、今夏の神奈川大会も3回戦で強豪・横浜創学館を破るなど、順調に勝ち進んでいた。
だが、4回戦で古豪・法政二に1-2で敗れ、今夏の甲子園出場はならなかった。
東洋大姫路(兵庫)
古豪復活に向け、着実に力をつけているのが東洋大姫路である。
1969年に初めて夏の甲子園に出場すると、1972年からは3年続けて甲子園に進んだ。そして1977年は、愛知の東邦と死闘を演じ、延長戦の末にサヨナラホームランで勝利。念願の初優勝となった。
学校数が多い兵庫県において、甲子園でも安定した戦いぶりを発揮。2006年、2011年には準々決勝まで勝ち上がった。
ところが、2011年の出場を最後に、夏の甲子園から遠ざかっている東洋大姫路。そんな中、2022年4月には履正社で夏の甲子園を制覇した岡田龍生監督が就任した。
今年は13年ぶりに春季兵庫大会を制した。春季近畿大会では大阪桐蔭をコールドで破り、今春の選抜で準優勝した智弁和歌山も撃破。春の近畿王者に輝いた。
今春の選抜で背番号「1」を背負った阪下漣の状態が気掛かりではあるが、兵庫県代表として14年ぶりに夏の甲子園に出場できるだろうか。
沖縄水産(沖縄)
久しぶりの甲子園出場を目指したが、道半ばでその挑戦を終えたのが沖縄水産である。
1984年に、夏の甲子園に初出場。1986年には準々決勝、1988年には準決勝まで勝ち上がり、沖縄県の高校野球をリードする存在となった。
特に1990年、1991年には夏の甲子園で2年連続準優勝を達成。読売ジャイアンツなどでプレーした大野倫の熱投は、賛否両論を呼ぶものだったが、高校野球ファンの心を掴んだはずだ。
ただ、近年は興南や沖縄尚学などが台頭し、沖縄水産は甲子園出場の機会を逸している。夏の甲子園出場は1998年が最後で、勝利に至っては1991年までさかのぼる。
27年ぶりの聖地を目指して戦った2025年は、3回戦で興南と対戦し、0-5で敗退。名門復活の実現は、来年以降に持ち越されることになった。
松山商(愛媛)
最後の夏の甲子園出場から20年以上経過しているのが、伝統校の松山商だ。
1901年創設で、120年を超える歴史がある松山商。1919年に開催された第5回全国中等学校優勝野球大会(現在の甲子園大会)で、初めての出場を果たした。
愛媛の強豪校として名を馳せ、夏の甲子園優勝5回、準優勝3回。今でも取り上げられる試合が、1996年の熊本工との試合である。
「奇跡のバックホーム」と言われた伝説のプレーもあり、延長戦を制した松山商。往年の高校野球ファンは、必ずと言っていいほど記憶に残っているシーンだろう。
2001年にも甲子園出場を成し遂げ、ベスト4まで進出。それ以降も、夏の甲子園で熱戦を繰り広げるだろうと考えられていた。
ところが、松山聖陵や済美、今治西などが実力を高めていき、松山商は選抜大会も含めて甲子園に進めていない状況だ。
夏の甲子園で通算60勝を挙げている古豪だけに、復活を望むファンも多いだろう。
福井商(福井)
近年は北陸や敦賀気比に後塵を拝する福井商。夏の甲子園から10年以上遠ざかるとは、想像できなかったファンも多いはずだ。
現在の甲子園大会の前身である、1936年の全国中等学校優勝野球大会で夏の甲子園初出場。1978年の選抜大会では準優勝を経験した。
1980年代からは夏、春ともに甲子園出場が増加。中でも1996年は快進撃を見せ、ベスト4まで進出。ただ、この年の甲子園を制した愛媛の松山商に、惜しくも0-2で敗戦した。
それでも福井県を代表する強豪校として、2000年から2010年までの期間には、夏の甲子園に8回出場。誰もが知る有名校となった。
ところが、近年は北陸や敦賀気比の台頭に押され、2013年を最後に夏の甲子園から離れている。
今夏の福井大会では順当に勝ち上がり、準々決勝で敦賀気比と対戦。しかし、2-9で7回コールド負けを喫し、古豪復活は持ち越しとなった。
【了】