アメリカン・エキスプレスのカード会員専用の「センチュリオン・ラウンジ」が7月16日、東京国際空港(羽田空港)第3ターミナルにオープンする。日本初となる「センチュリオン・ラウンジ」にひと足早く足を運んできたので、その全貌を紹介する。

  • 羽田空港に開業するアメリカン・エキスプレスのカード会員専用の「センチュリオン・ラウンジ」

世界で30番目にオープンした「センチュリオン・ラウンジ」

センチュリオン・ラウンジは、空港で出発までの時間を過ごせる、アメリカン・エキスプレスのカード会員専用の空港ラウンジだ。羽田空港のセンチュリオン・ラウンジは、世界で30番目、アジアではデリーのインディラ・ガンディー国際空港、香港国際空港、 ムンバイのチャトラパティ・シヴァージー国際空港に続く4番目の開設となる。

日本の職人技や「ジャパン・ブルー」から着想を得たデザイン

「センチュリオン・ラウンジ」があるのは、羽田空港第3ターミナルの4F制限エリア、114番ゲート付近。シグネチャーフレグランスの香りに導かれエントランスに足を踏み入れると、日本由来の植物が壁面を彩るレセプションが出迎えてくれる。

約696平方メートルにも及ぶラウンジからは滑走路を見渡せ、開放感にあふれる。デザインは、アメリカン・エキスプレスの社内クリエイティブ・エージェンシー「OnBrand」が手掛けた。

コンセプトは、日本文化の世界観、職人技、芸術性、そして日本の藍染め技法によって生み出される深みのある藍色を意味する「ジャパン・ ブルー」。格子状の木材、石材、ウォールナット材やブラックアッシュの繊細なアクセントが、天然素材やテクスチャと調和している。

バーエリアには、優美な鱗模様のセラミックタイルの床と、天井に天蓋が設けられ、座席エリアには江戸切子から連想された特注のシャンデリアが輝きを放つ。ラウンジ内の随所に、日本の各地域の文化に根差したテキスタイルや壁紙が施されている。

また、複数の日本人アーティストによる特別なアート作品をラウンジ内にディスプレイしているのも特徴的だ。

黒木周氏によるアメリカン・エキスプレスをモチーフにした壁画や、松本沙希氏によるアメリカン・エキスプレスのマスコット「サー・チャールズ・フロスティ・ブルー」を日本の神社に置かれる守護獣「狛犬」として再解釈したテキスタイル作品などが、オリエンタルな雰囲気を醸す。

また、2024年に発生した能登半島地震の被災地でもある石川県への復興の思いから、横山美穂氏による輪島塗の漆工芸作品なども展示されている。

「赤坂 おぎ乃」シェフ監修のフード含む和洋ビュッフェに加え、特製ドリンク&スイーツバーも

ダイニング&バーエリアの充実度は、羽田空港国際線ラウンジ内でも随一かもしれない。尾崎牛や鰻などの高級食材を使った前菜や温菜、焼きたてパンやごはんもの、フルーツやデザートなどをビュッフェスタイルで味わえる。

特に注目したいのが、ライブキッチン。職人が握る本マグロの中トロやイクラ、尾崎牛などを使った寿司や、ラーメンといった日本の伝統的な料理、ミニバーガーが出来立てで振舞われる。

さらに2025年秋以降は「赤坂 おぎ乃」を含む、東京の複数のミシュラン星付きレストランで腕を振るってきた荻野聡士シェフが監修した特別料理も登場予定だ。

併設するバーカウンターでオーダーできる、ドリンクのラインアップも素晴らしい。日本酒をベースにアメックスブルーをイメージしたシグネチャードリンクの「ブルーバード」など、日本にちなんだオリジナルカクテルをはじめ、ワインや日本のビール、日本酒、焼酎など、プレミアムなドリンクメニューがそろう。

さらに、練り切りや抹茶わらび餅、黒豆抹茶ロールなどの和菓子や、お茶を提供する専用スイーツバーもある。

このほかにも、自由が丘のクラフトアイスクリーム工房「Atelier」で製造された「HIO ICE CREAM」や、アメックスのロゴ入りクッキーなどプレミアムなスイーツが、旅のはじまりを彩る。

音響プログラムを備えた電話ブースや個室、シャワースペースなども完備

豊富な座席エリアも「センチュリオン・ラウンジ」の魅力の一つだ。ひじ掛け椅子、ハイチェア、ダイニング用ベンチシート、ゆったりとくつろげるソファがくつろぎの時間を演出する。さらにはテレビ付きの個室(家族連れや少人数のグループ向け)、「センチュリオン・カード」会員専用のVIPルームも。各席には充電用コンセントや USB ポートも設けられている。

また、瞑想もできる音響プログラムを備えた個室電話ブースも2部屋完備。吸音性のあるファブリックパネルや伝統的な日本のアートワーク、そして水や風の音、森の鳥のさえずりといった自然の癒しの音を集めた音響プログラムが備えられている。

このほかラウンジ専用のお手洗いはもちろん、広々としたシャワースペースも2室ある。深夜のフライト前など、シャワーを浴びてリフレッシュしてからフライトに臨めるのはありがたい限りだ。

「センチュリオン・ラウンジ」は、「プラチナ・カード」、「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ プラチナ・カード」、「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・コーポレート・カード」、「センチュリオン・カード」のカード会員が利用できる。また、これらカード会員は、「センチュリオン・ラウンジ」を含む、世界140カ国、1,550以上の空港ラウンジ、「アメリカン・エ キスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション」へのアクセスも可能だ。

プライベートな旅から、ビジネストリップまで快適で上質な時間を約束してくれる「センチュリオン・ラウンジ」。2025年にはアメリカのソルトレークシティー国際空港、2026 年にはニューアーク・リバティー国際空港や、オランダのアムステルダム・スキ ポール空港にも新設される予定とあり、今後より利用シーンが増えそうだ。