タレントの長嶋一茂とお笑い芸人のやす子が、日本テレビ系大型特番『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』(8月30日~31日)のチャリティーパートナーに就任した。

  • 長嶋一茂(左)とやす子

「未来について考える楽しいひとときが持てれば」

長嶋は昨年の『24時間テレビ』で、能登半島地震により大きな被害を受けた石川県珠洲市を2度訪れた。最初の訪問で被災地の現状を見つめ、「自分で何か力になれることがあれば」という想いを強くし、そこで出会ったある少年たちのために一肌脱ぐことに。少年たちは、震災の影響によって離ればなれで暮らすことになり、ともに白球を追いかけることができなくなった野球部員だった。彼らのため、球界を代表するレジェンド選手を連れ珠洲市を再訪し、野球の特別授業を開講。少年たちが再集結し、子どもたちはもちろん、大人も一緒になって野球を楽しんだ。

長嶋はこのときの経験を「みんなで楽しい時間を共有することで、視聴者の皆様に伝わるものもあったのでは」と振り返る。「僕は、今年も“思い”をつなぐ役割だと思っています。この番組で向き合う方々と僕が、共に良い時間を過ごすことで、ご覧いただく方々に伝わるものがあればうれしい」といい、「番組を通して出会う方々、そして視聴者の皆さんと共に、『未来』について考えたい」と意気込む。

そして、「自分が動くことがその方々の救いになるかもしれない…なんて考えは、正直、僕は持てないでいます。でも、出会う方々と一緒に未来について考える楽しいひとときが持てれば、意義があるかもしれないなと思う。今年のテーマは、『あなたのことを教えて』だけど、まずは、自分のことを出会う方々に教えて、伝えて、それから出会う方々のことを教えていただきたいなと。そして、視聴者の皆様とも一緒になって、日本や世界の未来を考えていけたら」と参加を決めた。

今年のテーマに「ハッとさせられた」

昨年のチャリティーマラソンランナーを務めたやす子は「今年も24時間テレビに携わらせていただけること、本当にうれしく、心から感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!」と意欲満々。昨年のマラソンを、「走る中でたくさんの方から温かい応援やご支援をいただき、そのすべてが力となり、心に深く刻まれる経験となりました。『走ってよかった』と心から思える、かけがえのない時間でした」と振り返る。

やす子は昨年の『24時間テレビ』の記者会見で、自身の生い立ちを明かし、マラソンに挑んだ。かつてお世話になった児童養護施設や子どもたちのために走るその真摯(しんし)な姿に賛同が集まり、多くの募金が寄せられた。放送終了後も「皆様からのお気持ちを、どう子どもたちに届けよう」と考え続け、全国1606か所の児童養護施設に欲しいものアンケートを実施し、その結果を受けて、子どもたちが本当にほしいものを届けるという形で、やす子は挑戦を続けた。

そして今年の出演にあたり、番組テーマが「あなたのことを教えて」であると聞いてはからずも「ハッとさせられた」という。

「日々を過ごす中で、いつの間にか自分なりの生活リズムや仕事のパターンができて、驚きや新鮮さを感じる瞬間が少なくなってきたなぁと思うことがあります。気づけば、自分自身に目を向ける時間も減っていて、『自分のことを話す』なんてことは、もうずっとしていないな…と。今回の番組テーマが『あなたのことを教えて』だと聞いて、自分でも忘れかけていた“わたし”の中の想いや輪郭が、少しずつ浮かび上がってくる感覚があったのです。今年はこのフレーズを自分自身のテーマにもして、たくさんの人の“想い”や“考え”、“夢”や“物語”を、ひとつでも多く知っていきたいと思っています。そして同時に、私自身のことも、少しずつでも誰かに伝えていけたらいいなと思います」

やす子が今年、どんな取り組みをしていくのかは、まだ発表されてないが、「昨年ご一緒させていただいた、頼もしくてあたたかい総合司会の御三方と、今年の夏もまたご一緒できることも、とてもうれしく思っています! さらに今回は、浜辺美波さん、志尊淳さん、そして今回発表になった長嶋一茂さんという、素敵な方々ともチャリティーパートナーとしてご一緒できる。『24時間テレビ』をさらに盛り上げていけたらとワクワクです。チャリティーパートナーの皆さん、それぞれの想いが込められた活動に心を重ねながら、私も全力で頑張ります。そして、今年もアイドル枠だという上田さんのご活躍も今からとっても楽しみにしています!(笑)。今年もたくさんの想いがつながる夏になりますように!」と話した。

最後に、チャリティーパートナーとしてのメッセージを改めて聞くと、「今年はチャリティーパートナーという形でこの大切なプロジェクトに関わらせていただきます。ひとりでも多くの方に想いが届くよう、感謝と責任を胸に、全力で務めさせていただきます! どうか今年の『24時間テレビ』も、たくさんの笑顔と優しさが広がる時間になりますように。はいー!」と答えた。

【編集部MEMO】
すでにチャリティーパートナーとして出演が発表されている石川県出身の浜辺美波は、能登半島地震の復興への熱い想いを胸に現地へ。志尊淳は、“発症率10万人に1人”といわれる小腸がんでステージIVと診断されながらも、SNSで闘病のリアルを前向きに発信する26歳の男性を取材している。