「すぐ怒る人」が同僚や友人にいると、「めんどくさい…」と感じて疲れてしまいますよね。そこで本記事では、「すぐ怒る人」の特徴や心理・原因を解説したうえで、振り回されずに自分を守るための具体的な対処法を紹介します。
すぐ怒る人によく見られる特徴
まずは、すぐ怒る人によく見られる特徴について解説します。
自分の思い通りにならないと不機嫌になる
すぐ怒る人は、自分の考えや計画通りに物事が進まないと、露骨にイライラしたり態度が悪くなったりしがち。自己中心的な性格で、他人の都合や状況を考慮しない傾向が見られます。
プライドが高く自分の非を認めようとしない
すぐ怒る人は、自分が間違っている可能性をあまり考えず、常に自分が正しいと思っているタイプが多いです。そのため、他人からミスを指摘されたり、異なる意見を言われたりすると素直に受け入れられず、言い訳をしたり逆上したりすることがあります。
人の話を遮ったり一方的に責め立てたりする
すぐ怒る人は、相手の話を最後まで聞かずに自分の意見を主張したり、何か問題が起きると一方的に相手を悪者にして強い言葉で責め立てたりする傾向があります。冷静な話し合いが難しいと感じさせる場面が多いかもしれません。
すぐ怒る人の心理・原因
背景を考えることで、相手との上手い付き合い方が見えてくることも。ここでは、すぐ怒る人の心理や原因を解説します。
承認欲求の裏返し
心の奥底に「もっと認められたい」「注目されたい」という強い欲求があり、それが満たされない不満が怒りとして表出しているのかもしれません。怒ることで自分の存在をアピールしようとしている可能性もあります。
不安や劣等感を隠している
一見強気に見える人でも、実は自分に自信がなかったり、他人に対して劣等感を抱いていたりすることがあります。そうした内面の弱さや不安を隠し自分を守るために、先んじて攻撃的な態度をとっている可能性も否定できません。
ストレスや疲労で心に余裕がない
仕事や人間関係などが原因で強いストレスを抱えていたり、睡眠不足などで疲労が蓄積していたりすると、誰でも心に余裕がなくなりがちです。このような状態では、普段なら気にならないような小さなことにも過敏に反応してしまい、怒りの感情が湧きやすくなります。
怒る以外のコミュニケーション方法を知らない
自分の考えや不満、要求などを相手に伝える際に、「怒る」以外のコミュニケーション方法を知らないのかもしれません。怒りや強い言葉を使うことが、相手に自分の意見を伝える唯一の方法、あるいは最も効果的な方法だと思い込んでいる可能性があります。
すぐ怒る人がめんどくさいときの対処法【職場編】
職場に「すぐ怒る人」がいると、仕事のパフォーマンスにまで影響を及ぼすこともあるでしょう。ここでは、感情的な相手に振り回されず、自分を守るための対処法について紹介します。
まともに取り合わず受け流す
相手が感情的に怒りをぶつけてきても、真正面から受け止めようとしないことが大切です。相手の言葉ひとつひとつに反応したり、言い返したりすると、火に油を注ぐことになりかねません。「またいつものが始まったな」くらいの気持ちで、相手の怒りを冷静に観察し、嵐が過ぎ去るのを待つように、適度に相槌を打ちながらも内容は聞き流す「スルースキル」を意識しましょう。あなたの感情まで巻き込まれないように、心の距離を保つことがポイントです。
必要最低限のやり取りにとどめる
可能であれば、その「すぐ怒る人」との関わりは、業務上必要な最低限のコミュニケーションのみにとどめましょう。挨拶や業務連絡は丁寧に行いつつも、雑談など個人的な話題は避けるのが無難です。メールやチャットなど、記録が残り、かつ直接的な感情のぶつかり合いを避けられるツールを活用するのもひとつの方法。関わる時間や接点が減ると、気持ちはぐっと楽になります。
上司や人事部に相談する
もし、相手の怒りが業務に支障をきたしたり、あなたの心身に大きなストレスを与えたりするようなら、ひとりで抱え込まずに信頼できる上司や人事部などに相談することも考えましょう。相談する際は、いつ、どこで、どのような言動があったのか、具体的な事実を客観的に伝えることが大切です。可能であれば、メールの文面や同僚の証言など、状況を裏付けるものを用意しておくと、よりスムーズに話が進むかもしれません。
すぐ怒る人がめんどくさいときの対処法【友人編】
気心の知れた友人であっても、あまりに頻繁に怒っていたり、理不尽な怒りをぶつけられたりするとうんざりしてしまうもの。ここでは、友人関係において「すぐ怒る人」に困ったときの対処法を紹介します。
「何か怒ってる?」と頻繁に聞く
すぐ怒る人は、自身が頻繁に怒っていることや、その怒りが周りにどういった影響を与えているか無自覚な場合があります。もしあなたが「また怒っているな」と感じたら、その都度心配するようなトーンで「何か怒ってる?」「どうしたの、イライラしてるみたいだけど」と優しく声をかけてみましょう。何度も聞かれることで、相手が「自分は怒ってばかりいるのかも」と自身の言動を客観的に見るきっかけになり、少しずつ抑制できるようになる可能性があります。
相手と腹を割って話す
もし相手との関係性をこれからも大切にしたい、そして相手にも変わってほしいと本気で思うなら、一度勇気を出してあなたの正直な気持ちを伝えてみるのもひとつの方法です。「最近怒りっぽいことが多くてちょっと怖いかも」「あなたの怒った態度を見ると、正直ちょっと辛い気持ちになるんだ」など、攻撃的にならないよう言葉を選んで伝えるのがポイント。真剣なあなたの言葉が、相手の心に届くかもしれません。
距離を置く
上記のような働きかけをしても改善が見られない場合や、あなたが一方的に我慢を強いられて疲弊してしまうようなら、残念ですがその友人とは一時的に、あるいは長期的に距離を置くことを考えたほうがいいでしょう。会う頻度を減らしたり、連絡を少し控えたりするだけでも、あなたの心の負担は軽くなるはずです。あなた自身の心を守ることを最優先に考えてください。
すぐ怒る人に振り回されるストレスから解放されよう!
どんな理由であれ、「すぐ怒る人」は自分勝手な人といえます。そんな人に遠慮する必要はありません。こちらまでイライラしたり憂鬱な気分になったりしているのなら、早めに対処するのがおすすめです。できることからひとつずつ試して、余計なストレスから解放されましょう。