元プロ野球選手で野球解説者のデーブ大久保氏が5月29日、YouTubeチャンネル『デーブ大久保チャンネル』で公開された動画「【愛甲猛解説】村上宗隆選手はメジャーでどこまで通用するのか」に出演。ヤクルト・村上宗隆のメジャー挑戦における守備面での懸念について語った。
村上宗隆のメジャー挑戦における守備面での懸念点をデーブ大久保氏が指摘
今オフにメジャー挑戦が有力視される村上。しかし今季は上半身の故障で出遅れ、4月17日の阪神戦で初出場するも、上半身の故障再発のため翌日18日にわずか1日で出場選手登録を抹消され、戦列を離れている。
そんな村上について話すなかで、メジャーでのポジションに関する話題に。愛甲猛氏が「絶対DHだって確定があるならいいけど、守らないといけないから」と、守備に課題があることに触れると、デーブ氏は「DHって異常に飛ばす人しかいないじゃないですか。メジャーのファーストとサードと、ショートもそうですけど、DHは強打者しかいないから。みんな40本は打つような人たちが入るところだとキツいし」と、村上がNPBで守ってきたサード、ファーストは強打者が多いと指摘する。
続けて、デーブ氏は「ポジションも、サードとファーストっていうよりも、レフトもできるようにしとかないと」との提言をしつつ、「だから、原監督は3年前に岡本和真をレフトで使って、門脇をショートに持ってきて、坂本勇人をサードに持ってきた。勇人の(選手としての)寿命も伸びるし、和真のメジャーでの活躍もレフトだったらあるだろうっていう」「『僕は打席立てればどこ守ってもいいんです、監督の言うとこにしてください』っていう男だったんでレフトもやったり」と岡本和真の事例を紹介。
そして、「メジャーに行くなら、レフトもできないとなっていう親心で原監督がしましたけど」「行くなら、村上選手もレフトとかやる(べき)」との持論を述べた。
しかし、この見解に愛甲氏は「でもね、デーブはキャッチャーしかやってないからわかんないかもしんないけど、『外野でもいいです』って言うけど外野の運動量って尋常じゃねえから。まずベンチからの往復の距離もそうだし、内野ゴロが飛んだら毎回カバーリングをする、その距離とかって内野手と外野手はえらい違うから」と野手視点でコメントしていた。
【編集部MEMO】
『デーブ大久保チャンネル』は、西武の一軍打撃コーチ、楽天の監督、巨人の一軍打撃チーフコーチなどを務めた、元プロ野球選手の“デーブ大久保”こと大久保博元氏によるYouTubeチャンネル。清原和博氏や愛甲猛氏、広澤克実氏、槙原寛己氏をはじめとするレジェンド選手をゲストに迎えた動画が人気を博しているほか、野球界のニュースや自身の近況についてもトーク。巨人のコーチを退任する際には、原辰徳前監督からの招聘秘話、コーチ就任時の率直な心境を涙ながらに語った動画が注目を集めた(※動画「【報告】巨人軍を退団して、居酒屋の親父に戻ります。」にて)。