元プロ野球選手で野球解説者の伊東勤氏が16日、YouTubeチャンネル『伊東勤の110チャンネル』で公開された動画「【日ハム新庄采配】この起用法なら夏場も強いです」に出演。日本ハム・新庄剛志監督の投手起用について語った。

新庄剛志監督

新庄剛志監督の投手起用で伊東勤氏が注目するポイント

日ハムについて、伊東氏は「とくに先発陣の完投能力。これが非常に目立ってますよね」と挙げ、「この辺がね、野手出身の監督では珍しいって言いますかね。よく我慢できてるというか」と自身の印象を語る。

続けて、「パ・リーグの場合は打席に立たないので、代打を送られることはないんですけど、ピッチャーの代え時が難しいとこはある」と、DH制であるパ・リーグの投手起用の前提を踏まえながら、「6回以降、ゲームが変わってくる中で、そこから先発ピッチャーが(投げるか)」「この経験を次に生かすせるかどうかっていう、はざまが難しいんです」と解説した。

ここで、スタッフが「今はそこを超えないで代えちゃう監督が多いですよね」と話すと、伊東氏は「そうなんですよ」とうなずきながら、「セ・リーグがそういう傾向が多いですよね。劣戦で中盤以降になって、打席が回ってきたらやっぱり大体、代打を送られますよね」「でも、パ・リーグの場合はそこが我慢できるとこでもあるので、完投能力っていうのはついてくると思うんですよね」と持論を述べていた。

【編集部MEMO】
伊東勤氏は現役時代、西武ライオンズの正捕手として活躍。1991年オフの契約更改では、捕手として球界初の1億円プレーヤーになった。引退直後の2004年より西武監督に就任し、レギュラーシーズン2位からプレーオフ、日本シリーズを勝ち進み、2年ぶりのリーグ優勝と12年ぶりの日本一を達成した。