原材料価格の高騰やエネルギー費・物流費の上昇などでモノの値段がどんどんと上がっている。食品もその例外ではなく、消費者の暮らしに与える影響が拡大している。帝国データバンクが主要な食品会社(195社)を対象に実施した調査によると、2025年4月の飲食料品値上げは4,225品目にも及ぶという。
食事は毎日する必要があるだけに、お気に入りの商品が値上げ対象になるかどうかは、消費者にとって気になるところだ。
そこで本記事では、2025年6月に値段改定を予定している主要な食品メーカーおよび対象商品、値上げ率などをまとめた(記載内容は5月28日時点のもの)。
2025年6月に値段改定予定の食品一覧
企業 | 商品カテゴリ | 対象商品 | 値上げ内容 | 実施日 |
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明治 | チョコレート | 明治ミルクチョコレート、明治ブラックチョコレート、明治ハイミルク、明治ホワイトチョコレートなど | 約10~36%の出荷価格引き上げ | 2025年6月1日出荷分より |
日清ヨーク | 乳酸菌飲料 | 乳酸菌飲料およびドリンクヨーグルト各種 | 約4~25%の出荷価格引き上げ | 2025年6月1日出荷分より |
ハーゲンダッツ ジャパン | アイスクリーム | アソートボックス | 希望小売価格を税別925円から税別995円に改定 | 2025年6月1日出荷分より |
ぼんち | 米菓 | 60g ぼんち揚、52g ピーナツあげ、70g ポンスケ のり、70g ポンスケ あまから、60g 綱揚あられ ドレッシング、52g 綱揚あられ 黒こしょう味 | 約8%の出荷価格引き上げ | 2025年6月2日出荷分より |
サトウ食品 | パックごはん | 新潟県産コシヒカリ、新潟県産コシヒカリ3食、新潟県産コシヒカリ5食など | 約11~14%の希望小売価格引き上げ | 2025年6月2日出荷分より |
【解説MEMO】
ここ1~2年の食品値上げは、原材料価格やエネルギーコストの高騰、円安の進行、物流費の上昇など複数の要因が重なり引き起こされている。食品価格の上昇は今後も続く公算が大きいが、企業の工夫や政策的支援によって一定の緩和が期待される。一方で消費者は価格だけでなく品質や持続可能性にも目を向ける必要があり、食品値上げに対して社会全体での対応が求められていると言えそうだ。