俳優の阿部寛主演の映画『キャンドルスティック』(7月4日公開)の本編シーンの一部が公開となった。共演の菜々緒は、本作で国際映画デビューを果たす。

  • 映画『キャンドルスティック』で国際映画デビューを果たす菜々緒

『キャンドルスティック』の舞台となっているのは、令和初日、2019年の5月7日。刑務所を出所した元天才ハッカー・野原(阿部寛)は、自分と同じく数字に色がついて見える「共感覚」を持つ杏子(菜々緒)と出会い、恋に落ちる。元号が変わり、金融機関のシステムが一時的に混乱をきたすタイミングで、野原は「AIを騙す」計画を実行し、杏子ら10人の男女と大金をせしめようと目論む。

平凡な主婦だった杏子は、野原との出会いを経て、金融の世界に足を踏み入れ、自らの意思で動く存在へと変化していくのだが、それは彼女の運命を大きく左右することとなる。マネーサスペンスの中心人物として覚醒していく過程は、物語のもう一つの軸でもあり、大きな見どころだ。

野原にとって杏子は、心を許し計画を託すほどの「信頼の象徴」であり、過去のあやまちを背負う彼にとっての安らぎでもある。一方の杏子も、野原に対して尊敬と愛情を抱きながら、人生を共にする覚悟を決めていく。杏子は、野原の思想と技術を継ぐ「弟子」であり、「パートナー」として描かれる重要なキャラクターとして、物語に深みをあたえていく存在なのだ。

今回公開された本編映像では、野原と同じく数字に色を感じる「共感覚」の持ち主である杏子が、野原から託された人生をかけたミッションに挑む緊迫感溢れるシーンが描かれている。

阿部寛と菜々緒から役柄についてのコメントも到着

杏子という役柄について、菜々緒は「『共感覚』という特殊な能力を持つ人物を演じるのは初めてで、不安や緊張もありました」と役作りの難しさを吐露する。一方、初共演となった阿部寛は「菜々緒さんのように成⻑し続ける俳優とご一緒できたことで、自分自身の作品への関わり方も自然と見えてきて、非常に刺激的で楽しい経験でした」と振り返るなど、菜々緒の存在が本作にもたらした化学反応にも注目が集まりそうだ。

(C)2025CANDLESTICKPARTNERS

【編集部MEMO】
『キャンドルスティック』の原作は、自身もトレーダーである川村徹彦氏の小説『損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー』。川村氏は、元ヘッジファンドマネージャーの杉田勝氏とともに、2007年、FXスクール事業を行うWin-invest Japanを創業し、代表取締役社長に就任する。同社設立後、FXセミナーの受講生は約1万人にのぼり、金融業界での多数の成功者を輩出している。