
湘南エリアのおすすめハイキングコースをご紹介している、こちらのシリーズ。
今回は、海と緑の大自然に囲まれた真鶴半島とその周辺、「真鶴町」をぐるっと1周するハイキングコースをご紹介します。
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真鶴町について
都心から電車で約1時間半。
神奈川県南西部に位置する、海に囲まれた約7㎢のとても小さな「真鶴町」。相模湾に向かって突出した真鶴半島の形状が、羽を広げた鶴の姿に見えることが、その町名の由来になっています。
豊かな緑と海に囲まれた「真鶴町」は、漁港があり漁業が盛んで、箱根火山噴出の熔岩が採掘される「本小松石」は、古くから名石として重宝され採掘場として発展してきました。
起伏が多く高低差のある地形のため、町のいたる所から素晴らしい景色が楽しめる、ハイキング・ウォーキングにはピッタリの場所。

画像出典:湘南人
真鶴駅からスタート
JR真鶴駅をスタート地点に、半島の先端にある真鶴岬方面へは約3.7km。
休憩を挟みながら、片道1時間半~2時間程なので、気軽にぶらっと行けるハイキングコースです。
駅を出てすぐ右手に観光案内所があるので、地図をもらったりおすすめのハイキングコースやお店、お食事処の情報などを教えてもらえます。

画像出典:湘南人
コースとしては、ざっくりと2パターン。
◆ 往路:山まわり/帰路:海まわり◆ 往路:海まわり/帰路:山まわり
筆者は、行きは高低差のある山側を通り真鶴岬・三ツ石を目指し、復路は真鶴港を通るコースを選びました。
他にも数組、駅前からハイキングに向かうカップルやご夫婦の姿が。
しっかりとしたアウトドア用の服装をしている人もいれば、普段着の人も。ハイキングと言っても、道はきちんと整備されていて険しくはないので、好きな服装で問題ないと思います。

画像出典:湘南人
序盤は坂道
コンビニや個人商店のある駅前を抜けてすぐに、住宅街に続く坂道に入ります。木陰で休んでいた地元のご婦人が、笑顔で「いってらっしゃい」と声を掛けてくれました。
歩を進め、住宅がまばらになると、緑が多く涼しくなって山の大自然を感じつつ、道路沿いにおしゃれなカフェなども目に留まります。
しばらく坂道を上って目の前が開けると、真鶴漁港を見下ろす景色が広がっていました。
山の鳥のさえずりが聞こえる一方で、海のカモメやクロサギなどの鳴き声も聞こえて不思議な感覚に。

画像出典:湘南人
山側の道は、とても歩きやすい道ですが、歩道が狭い箇所があるので走行車に要注意。道案内が等間隔で設置されており、今どこにいるのか目的地までどのくらいなのかを、すぐに確認ができて便利。

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最初の休憩スポット
お林展望公園
最初に休憩を兼ねて立ち寄ったのは、「お林展望公園」。
元々は、パークゴルフ場主体の公園でしたが、2025年4月から誰もが利用できる一般公園になりました。

画像出典:湘南人
お天気も良く、地元の方々のパークゴルフ大会が開催されていた様子。
一般の観光客のご夫婦も、パークゴルフをしていました。
パークゴルフ場以外にも、BBQ場もあるとのこと。

画像出典:湘南人
広々とした園内は綺麗に整備されいて、海風を感じる南国の雰囲気がある公園です。

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展望広場からの海を見下ろす景色も素晴らしく、伊豆半島や初島、大島まで見渡せます。
ドライブ途中に訪れたり、ピクニックをするのにもよさそう。

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公園に隣接する「真鶴町立中川一政美術館」には、真鶴町にアトリエを構え拠点として創作活動を行った、画家の中川一政氏(1893年~1991年)の貴重な作品が多数展示されているので、こちらも要チェック。
大自然を満喫
お林遊歩道
公園でしばしの休息を取り、岬方面へ向かう際に通ったのが「お林遊歩道」。
ちなみに、「お林」というのは、江戸時代から明治時代にかけて、幕府や諸藩が管理・支配した山林のこと。真鶴町では、樹齢350年以上のマツやクスノキなどの巨木が茂る森が「お林(真鶴半島照葉樹林)」として、今でも大切に守られています。
緑に囲まれた約300メートルの遊歩道は、「県立真鶴半島自然公園」の一部で、コースの中でも本格的なハイキングを味わえるスポットです。

画像出典:湘南人
季節の植物に囲まれて、鳥のさえずりを聞きながら歩くと、日々の喧騒から離れて心がリラックス。
木々の日陰で涼しく、マイナスイオンを全身で感じられます。

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折り返し地点の真鶴岬に到着
大自然に囲まれた「お林遊歩道」を抜けて、少し歩くと「県立真鶴自然公園」の休憩施設である「町立ケープ真鶴」に到着。
ケープ真鶴
休憩所やお食事処、お土産の販売などもしており、2階には「真鶴町立遠藤貝類博物館」が入る施設です。

画像出典:湘南人
冷たい飲み物や甘味で、しばし休憩を。

画像出典:湘南人
外には、映える写真が撮れそうな素敵なフォトスポットも。

画像出典:湘南人
この辺りは高台になっていて視界を遮るものがなく、海がよく見渡せる絶景ポイント。
故に、江戸時代には外国船の侵入に備えた台場(砲台)が設置されていた場所なのだそう。
幕末の台場の堤築(ていちく)
江戸時代の末期、外国船が日本の近海にも現れるようになると、幕府は「外国船打ち払い令」を出して海防を厳重にした。小田原藩でも、小田原海岸に3ヶ所の外、大磯の照ヶ崎海岸と真鶴岬のこの場所の計5ヶ所に台場(砲台)を築きました。この台場は、たて約36メートル、よこ約30メートルの規模をもっていましたが、その台座の石材が、わずかに当時のおもかげをつたえています。
出典:幕末の台場の堤築(ていちく)_真鶴町ホームページ

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真鶴を代表するスポットへ
三ツ石海岸
ここからは、真鶴半島の先端「三ツ石海岸」方面もよく見えます。
自然がつくった「三ツ石」と呼ばれる、三つの大きな岩は、真鶴を代表する観光スポット。夕暮れや早朝に行くと、さらに神秘的な姿を見せてくれ、神奈川県内でも有数の初日の出ポイントにもなっています。

画像出典:湘南人
高台から三ツ石海岸に下ることができ、「三ツ石」の近くまで歩いて行くことができます。
岩場でゴツゴツしているので、サンダルやヒールは不向き。
自然の力強さや美しさを改めて感じられる、景色です。

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折り返し地点から復路へ
絶景ポイントを堪能した後は、真鶴岬を折り返し地点として、海側のルートを通って真鶴駅に戻ります。
のんびりとした港町
山から、港のある市街地に向けて下り坂の道のり。
右手側に広がる真鶴港。

画像出典:湘南人
相模湾の西に位置する真鶴では、美味しい魚が獲れるため、昔から港町として栄えてきました。
水揚げされる魚の種類は約200種。アジやサバ、アオリイカ、カマス、イナダ、ワラサなどが全国に出荷され、地元の旅館や飲食店でも、その新鮮な海鮮を食べることができます。

画像出典:湘南人
真鶴港近くにある「魚座(さかなざ)」など、市場であがる旬の魚が食べられるお店も要チェック。

画像出典:湘南人
ハイキングのランチタイムは、ぜひ、漁港の近くで。

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真鶴のパワースポット
貴船神社
おなかを満たした後は、「大国主神」「少彦名神」「事代主神」を祀る「貴船神社」へ。
真鶴港を見下ろす108段の石段の上に社殿があり、町随一のパワースポットとして知られている神社です。

画像出典:湘南人
毎年7月に行われる例大祭の貴船祭りは、およそ300年以上の歴史があり重要無形民俗文化財に指定されています。
レトロな町並みも楽しんで
漁港と観光地のエリアを抜け、駅に近付くと町に住んでいる人の生活を感じるエリアへ。
下校中の小学生が元気に走る姿や、お買い物中の親子の姿も。
古くからありそうなお店は、レトロな雰囲気で思わず写真を撮りたくなる味わいが。町全体が、昭和を感じるノスタルジックな空気をまとっているように感じ、心が安らぐ景色です。
町の風景を楽しんでいると、いつの間にか、ゴールのJR真鶴駅に到着しました。

画像出典:湘南人
海と山の緑に囲まれた大自然を楽しみながら、レトロな町並みでホッと癒される真鶴町。
◇往路:JR真鶴駅出発 ⇒ お林展望公園 ⇒ お林遊歩道 ⇒ 真鶴港方面・ケープ真鶴・三ツ石海岸◇復路:漁港散策・ランチタイム ⇒ 貴船神社 ⇒ JR真鶴駅到着
『真鶴町ぐるっと1周ハイキングコース』は、休憩や昼食を摂りながら観光スポットに立ち寄り、のんびりと約3.7kmの道を往復して、4時間程。湘南エリアからはもちろん、都内からも日帰りで行けるおススメのハイキングコースです。
ここでは紹介しきれなかった、絶景スポットや美味しい海鮮グルメなどが、他にもまだまだあります。
ぜひ、日頃の疲れを癒しに、真鶴町を訪れてみてはいかがでしょうか。
お林展望公園
営業時間
9:00~16:00
休館日
年中無休 ※行事により貸切になる場合有り
アクセス
JR真鶴駅より徒歩40分
住所:〒259-0201 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴11781
駐車場:あり
貴船神社
アクセス
JR真鶴駅より徒歩26分
住所:〒259-0201 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1117
電話番号:0465-68-0066
駐車場:あり