東急電鉄は8日、導入から約20年が経過した車両のエクステリア・インテリアデザインを一新すると発表した。リニューアルした目黒線の3000系は2025年秋頃、東横線の5050系(8両編成)は2025年冬頃、田園都市線の5000系は2026年春頃から順次、営業運転開始を予定している。

  • リニューアル後の目黒線3000系デザインイメージ

リニューアルの対象車両数は計468両(54編成)。目黒線3000系は104両(8両編成×13編成)、東横線5050系は184両(8両編成×23編成)、田園都市線5000系は180両(10両編成×18編成)を対象に車両のリニューアルを実施する。エクステリアデザインを一新するほか、一部車両(すでに「2020系シリーズ」に準じたインテリアデザインを採用している車両)を除いてインテリアデザイン(壁・床・座席)も一新。あわせてフリースペースを増設する。

新しいエクステリアデザインに関して、同社従業員を対象に社内公募し、応募のあった86件(目黒線3000系41件、田園都市線5000系45件)から選び、「2020系シリーズ」の車両デザインを手がけた丹青社によるデザイン監修を経て決定したという。

エクステリアデザインは「2020系シリーズ」と同様、コンセプトカラー「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化する色)を基調としている。正面は「車両が微笑んでいるようなイメージ」「柔らかく親しみやすい雰囲気を持たせ、駅や沿線で目にするお客さまに笑顔を届けるデザイン」を採用。正面下部と側面に路線カラーをイメージしたグラデーションのラインを取り入れ、「お客さまとの調和や、多様性、新しさ、美しさ」を表現する。

  • リニューアル後の東横線5050系(8両編成)デザインイメージ。田園都市線の5000系は緑の路線カラーをイメージしたグラデーションのラインを取り入れるとのこと

  • インテリアデザインイメージ

インテリアデザインは、東急線沿線の風景をイメージした落ち着きのある色合いとすることで、親しみやすさと心地良さを感じさせるデザインに。車内のフリースペースを増設することにより、すべての利用者が利用しやすいようにするとのこと。