マイナビはこのほど、2025年1-3月総評 「正社員の平均初年度年収推移レポート」と「正社員の求人件数・応募数推移レポート」を発表した。
同調査は、総合転職情報サイト『マイナビ転職』に掲載された求人の「平均初年度年収(未経験・経験者求人別)」「求人件数・応募数」の推移を調査したもの。調査期間は、2025年1月1日~3月31日だった。
2025年1-3月 全体の傾向
■2025年1-3月の平均初年度年収は483.9万円で前年同時期から24.0万円増
<平均初年度年収推移>
2025年1-3月の正社員の平均初年度年収は483.9万円で、前年同時期の459.9万円から24.0万円増加し、2018年の調査開始以降最高だった。
また、未経験求人の平均初年度年収は441.6万円、経験者求人は548.4万円であり、未経験求人と経験者求人で初年度年収に106.8万円の差が生じた。
差額は前年同時期より4.1万円増加しており、未経験求人と経験者求人の年収差が拡大傾向にあると推察される。
■経験者求人件数は前年同時期比で175.7%
<求人件数推移>
2025年1-3月平均の求人件数は、前年同時期比138.6%で大きく伸長しており、企業の採用活動が活発化していることがうかがえる。
また、未経験求人と経験者求人を比較すると、未経験求人件数は前年同時期比で121.8%、経験者求人件数は175.7%でともに増加したが、特に経験者求人は前年同時期より70.4pt増と顕著に増加している。
前年同時期より経験者求人件数が増加した職種をみると、「コンサルタント・金融・不動産専門職(214.4%)」、「建築・土木(208.1%)」、「電気・電子・機械・半導体(206.0%)」が上位にあがり、資格や専門的な知識・経験が必要とされる職種の増加率が高いことがわかった。
■経験者求人の割合が高い業種は「IT・通信・インターネット(62.7%)」が最多
<募集条件比率推移>
2025年1-3月平均で、経験者求人の割合が高い業種は「IT・通信・インターネット(62.7%)」が最多で、「金融・保険(47.8%)」、「コンサルティング(45.0%)」が続いた。
一方で未経験求人の割合が高い業種は「運輸・交通・物流・倉庫(84.9%)」が最も多く、次いで「公的機関・その他(79.9%)」、「サービス・レジャー(78.6%)」となった。
■GWなど長期休暇に繁忙が予想される、サービス・レジャー業の求人件数は前年同時期比119.4%
<サービス・レジャー業の平均初年度年収と求人件数>
「サービス・レジャー」の2025年1-3月の平均初年度年収は430.9万円で、前年同時期(415.7万円)から15.2万円増加した。前年7-9月平均から、平均初年度年収の増加額は10万円以上が続いており、増加傾向にあることがわかった。
また、2025年1-3月の平均求人件数は前年同時期比で119.4%となり、前年同時期比で大きく増加がみられた2024年10-12月平均(116.3%)を3.1pt上回った。
調査担当者コメント
また長期休暇を控え、サービス・レジャー業界では、求人件数・平均初年度年収ともに増加しており、特に未経験採用の間口を広げている様子が見受けられました。現在、様々な自治体で宿泊税の導入や税率の引き上げが検討されていますが、今後インバウンド数の変化や人材募集への影響などにも注視していきたいと思います。
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 嘉嶋 麻友美