アイドルグループ・Snow Manの佐久間大介とお笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀が出演する日本テレビ系バラエティ番組『サクサクヒムヒム ☆推しの降る夜☆』(毎週土曜23:30~)が、3日に放送された。
世界中のあらゆる“推し”の魅力を学ぶ同番組。今回は、累計発行部数2300万部を突破し、いま話題の大ヒットサッカー漫画『アオアシ』を深堀りした。
「アオアシだ!」とテンションが上がる佐久間。だが実は作品自体は未読だといい、日村は「読んでないのに知ってんの!?」と佐久間の反応に驚き、それだけ作品の話題性が高いことを知る。
最新刊は39巻だが、昨年末に40巻で完結することが発表され大きな話題となった『アオアシ』。興味津々な2人は、“アオアシ 大好き 芸能人”とネットで調べてみると、そこには「明石家さんま」の名前も。さんまが好きなら間違いないと一層興味を持つ。
作者は2023年にTVドラマ化された『フェルマーの料理』などを手掛ける小林有吾氏。多くの著名人をとりこにし、サッカー漫画の新・金字塔とも称される『アオアシ』だが、実はいままでにない“ある設定”を取り入れているという。
推しの魅力を教えてくれるキャラクター“おしつじさん”は、元サッカー日本代表の中村憲剛たちが担当。中村は現役引退後、指導者として活動しているが、「指導者としてのバイブルですね」と断言するほど、現役時代から作品の熱狂的ファンだという。
「ガチのサッカー選手が好きなの?」と日村は驚がく。サッカー好きな人はもちろん、サッカーに詳しくない人でもハマれる漫画とのこと。もうひとりの“おしつじさん”が、「一言で言うと生きていく上で必要なことが詰まってる漫画なんですよ」と語ると、2人は思わず作品を手に取り、パラパラとページをめくり始めた。
■推しポイント(1)【必殺技ゼロのリアルな技術】
サッカー漫画には非現実的な必殺技で読者を魅了する作品も多いが、『アオアシ』にはそういった必殺技などが一切出てこない。実際のサッカーで使われているテクニックがわかりやすく解説されているのが特徴的なのだ。
主人公の青井葦人は特殊な才能は持っていないものの、敵味方の位置を把握できる視野の広さに優れた人物。“鳥のようにピッチを俯瞰してプレーする”という葦人の“バードビュー”と呼ばれる能力は、現実世界でも実際に持っている選手がいるスキルなのだという。
■推しポイント(2)【いままでなかった過酷なJユースが舞台】
そんな『アオアシ』の舞台となるのは、プロを目指す18歳以下の高校生年代を育成する組織・Jユース。カタールで開催された前回のワールドカップ(2022年)の日本代表では、半数ほどがJユース出身者であり、プロの登竜門的な組織となっている。
しかし、Jユースの各チームのなかでプロになれるのは年間で1~2人程度。そんなプロを目指す生存競争の最前線が『アオアシ』の舞台となっている。超シビアな世界を知った日村は「面白い!」と顔を緩ませていた。
いままでのサッカー漫画作品では学校の部活を舞台に、弱小チームが切磋琢磨して成功するような、“THE青春”を感じる派手な展開が多かった。しかし『アオアシ』では、ほとんど描かれてこなかった、“夢を与えるには過酷すぎる環境”のJユースを描いている。そのなかで繰り広げられるアツさと感動が作品の見どころのひとつなのだ。
■推しポイント(3)【主人公のポジション】
サッカー漫画の主人公といえば点を決めるフォワード、ストライカーをイメージする人が多いだろう。『アオアシ』の主人公・葦人もフォワードとして活動していたのだが、ある試合で大活躍したあと、“お前が生まれた瞬間にお前がフォワードではないことはもう決定していたんだよ”という、衝撃的なセリフと共に突然ポジション変更を突きつけられる。
そんな展開に佐久間は「つらいって!」と天を仰ぎ、「これきつすぎる、こんなこと言われんの」と嘆く日村。佐久間は「努力でなんとかとかあるじゃん!」と驚がくの展開に思わず感情が高ぶっていた。
葦人はサイドバックに転向することになるのだが、“おしつじさん”によるとサイドバックは努力が報われにくいポジションとのこと。しかし『アオアシ』では葦人がサイドバックとして機能する様子をしっかり描くことで、サイドバックの楽しさやポジションの魅力を伝える漫画ともなっているのだそう。
さらに“おしつじさん”イチオシの心がたぎる名シーンを鑑賞。日村は「ちょっとまった、こりゃダメだ」と泣きそうになるのをこらえ、作品の魅力にどっぷりハマる2人だった。
TVerでは、地上波未公開シーンを含む特別版が配信されている。
次回10日の放送では、ラーメンを超えた唯一無二の食べ物であり、佐久間も大好きだという「ラーメン二郎」を特集。全国展開するが支店ごとに味が違い、同じ店でも時間と日によって味が違うという“様々な面で唯一無二”なラーメン二郎を深掘り。スタジオでは、実際にオーダーして、自分好みの「ラーメン二郎」に舌つづみを打つ。
【編集部MEMO】
『サクサクヒムヒム』では特番時代から、「おぱんちゅうさぎ」「ストリートファイター6」「和山やま」「麻辣湯」「マネスキン」「パンどろぼう」を深堀りしている。
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