TBS系バラエティ番組『巷のウワサ大検証! それって実際どうなの会』(毎週水曜20:00~)の「スマホ1つで家の不用品を全部売ったら実際いくらになるのか」企画で活躍している女優・タレントの緑川静香。番組でたびたび過去の貧困生活が紹介されているが、緑川は5歳のときに父親が蒸発し、高校3年生まで母と兄と3人で他人宅の物置で暮らしていたという。緑川にインタビューし、当時の壮絶エピソードや母への感謝の思いなどを聞いた。
“9頭身ビンボー女優”として知られる緑川が依頼主の自宅を訪れ、スマホを使ってフリマアプリとオークションで不用品を売ったらいくらになるのか検証する同企画。期間は1週間。不用品を処分したい人必見のテクニックや知識も登場する。4月30日の放送では、東京都府中市の「レトロおもちゃが眠る家」を訪問。過去に人気を博したおもちゃやゲームなどを出品する。
――番組では「5歳で父親が蒸発、他人の家の物置で暮らしていた緑川は…」という紹介が恒例になっていますね。
笑ってもらえたらありがたいです(笑)
――5歳から高校3年生まで物置暮らしだったというのは本当ですか?
はい。3畳の物置で母と兄と3人で暮らしていました。
――公園の雑草やスーパーの試食で空腹をしのいでいたなど、当時のエピソードをバラエティで明かされていますが、ご自身の中で特に印象に残っていることを教えてください。
たくさんありますが、1回だけコオロギを食べたことがあります。お腹が空いたときにたまたま目の前に現れて、気づいたら食べていました。おいしい、おいしくない、とかではなく、空腹をしのぐためという感じで。
――雑草や昆虫を食べてお腹を壊すということはなかったですか?
そういうことはなく健康で、学校も皆勤賞でした。ちょっと喉や頭が痛いかなというときも、お母さんから「それは風邪じゃなくて、ちょっと喉が痛いだけ、ちょっと頭が痛いだけ」と言われると、「風邪じゃないんだ」と思って。病は気からなので、風邪じゃないと思ったら大丈夫な気がしてきて。子供のときは最強の体をしていたと思います。
――家訓のような家族のルールなどはあったのでしょうか。
お母さんから「トイレットペーパーはワンブロック(ミシン目からミシン目)以上使うと詰まるから、それ以上使っちゃいけないよ」と教わっていました。今はさすがにワンブロックではないですけど、カラカラカラってたくさん使う人がいると、詰まってしまうのではないかと心配になります。あと、「肉はゴムの味がするから食べるものではない」と言われて、本当にゴムの味がすると思ってお肉が嫌いになりました。給食でお肉が出てきたときも「ゴムっぽい」と感じてしまって。
――今も肉嫌いのままですか?
あまり好きではないです。でも、25歳のときに初めて焼き肉屋さんに行って「お肉おいしい」と思えて、焼き肉屋さんのお肉は食べられるようになりました。