九州最南端の鹿児島県大隅半島南部に位置する錦江町(きんこうちょう)は、海や山、川などの自然豊かなまち。

農業・水産業・畜産業がまちの基幹産業であることから、野菜をはじめ、果物や肉、魚などの高質な“食”を生産しています。

そんな錦江町では、ふるさと納税の寄附金を5つの使途に充てており、今回はその中から「まち・ひと・MIRAI創生協議会事業」の「錦江町クリエイターinレジデンス」について紹介します。

地方移住や関係人口の創出を目的としたクリエイター移住体験ツアーとは、一体どのようなものなのでしょうか。

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が注目する寄附金の使い道について紹介していきます。

今回は、「錦江町クリエイターinレジデンス」という錦江町のふるさと納税寄附金の使い道について詳しく調べてみました!

クリエイターの活動を応援! 錦江町のふるさと納税寄附金の使い道「錦江町クリエイターinレジデンス」について

・対象年度:令和6年度
・対象使途:錦江町クリエイターinレジデンス
・対象事業:まち・ひと・MIRAI創生協議会事業
・その事業に費やした総費用:175万円
・総費用のうち寄附金活用額:175万円

「錦江町でクリエイターの活動の応援ができないか。今後閉校となる小学校での跡地をクリエイターに活用してもらい、クリエイターのまちとなっていきたい」との想いのもと、取り組みを行っている「錦江町クリエイターinレジデンス」。

「田舎では広い場所があり、音も気にならない。モノづくり日本という文化を改めて思い出し、ネット販売の世の中だからこそ、田舎での暮らしと創作活動をしてもらいたい」という熱い想いも込められているそうです。

錦江町にてクリエイターが地域の人と交流し、多角的に関わりを持つことで、クリエイターの移住を促進する事業。地域の人と共に、まちでクラフトマルシェを開催したり、交流会を実施したりしています。

閉校跡地を利用したマルシェでは、15名のクリエイターが参加し、500名ほどのお客さんも来場して盛り上がりを見せました。ジャム作家さんの作品など、本物に触れた錦江町民をとりこにしていたそうです。

まちの「青」をテーマに作ってきてもらった作品も展示し、人気を集めたのだとか! 地元の出店者さんも飲食については完売となるほど大盛況。担当者によると「地元とクリエイターたちで作り上げたマルシェはとても温かい雰囲気でした」とのこと。

事業を通じてのエピソード

【羊毛フェルトクリエイターさん】
かわいらしい作品が並ぶブースに、地元の小学生が訪れたそうです。「とても欲しいが、予算オーバー」とのことで、1回見て戻り、2回目来て戻り、3回目に親御さんとの交渉が成立したのか、購入していきました。「心をこめて作った作品には想いもあり、購入者に伝わる。そして迎え入れるエピソードはとても心が温まりました。その作品を大切にしてくれると思ってます」と語っていました。
【ジャム作家さん】
錦江町の浜田農園のマンゴーを100%使ったジャムが誕生! ふるさと納税の返礼品にも登録することができたそうです。

自治体からのメッセージ

ご寄附いただいた方々は、錦江町の取り組みに賛同していただいていると思っております。大切な寄附金を錦江町民や関わる人たちのために使わせていただき、まちが盛り上がっていけるよう精一杯努力してまいります。

錦江町のふるさと納税返礼品について

今回本事業のエピソードでも紹介した、マルシェに参加したクリエイターがつくるマンゴージャムを紹介します。地元の「浜田農園」が栽培したマンゴーを使用しています。

ALL国産マンゴージャム

・提供事業者:株式会社メルカートピッコロ
・内容量:180グラム
・寄附金額:9,200円

地元の農園とクリエイターのコラボ作品「マンゴージャム」です。マンゴーと北海道産の甜菜糖のみを、銅鍋でじっくりと丁寧に炊き上げています。濃厚なマンゴーの甘さと旨みを味わえる、身体に優しいジャムです。


今回は鹿児島県錦江町のふるさと納税寄附金の使い道「錦江町クリエイターinレジデンス」と、返礼品を紹介しました。まちがクリエイターを応援することで、地元とのコラボ商品が生まれたり、地域が活性化したりとまち全体にも相乗効果をもたらしてくれる事業でした。クリエイターが創造しやすい環境が用意されているのもうれしいですね。取り組みに興味をもった人は、ぜひ一度チェックしてみてください。