映像制作会社・UNITED PRODUCTIONSは1日、映画配給事業を開始すると発表した。「KeyHolder Pictures」の配給レーベルで、元KADOKAWAの井上伸一郎氏と鈴木さとる氏が参加する。
バラエティ番組『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ)、『あちこちオードリー』(テレビ東京)や、Netflix『トークサバイバー』シリーズ、映画『ショウタイムセブン』『君は放課後インソムニア』などを手がけてきたUNITED PRODUCTIONSは、日本最大のコンテンツサプライヤーを目指し、従来のコンテンツ作りから納品までを行う制作領域から一歩踏み込み、特に映画コンテンツを全国の映画館や上映施設などに供給する配給事業に乗り出す。これにより、制作から供給まで業務領域を拡大させ、収益体質の強化を図るとしている。
これにあたり、KADOKAWA副社長を務めたほか、映画プロデューサーやアニメプロデューサーとして数々の作品に名を連ねてきた井上伸一郎氏がアドバイザーに就任。さらに、映画配給を行うディストリビューション事業部CDO(チーフ・ディストリビューション・オフィサー)に、元KADOKAWA配給担当の鈴木さとるが就任する。
今後、KeyHolder Picturesは、グループ会社の「闇」とのホラージャンル作品の制作など自社グループのシナジーを生み出す作品や、外部の幅広いパートナーとの提携作品なども積極的に配給予定。「作品・企画の個性に合わせた配給プランを策定し、メジャー系映画からアート系映画まで多岐にわたる層に訴求。UP(UNITED PRODUCTIONS)が得意とするバラエティコンテンツのODS(有料ライブ配信)等も展開。国内市場にとどまらず世界へコンテンツを届けていく」としている。
コメントは、以下の通り。
■森田篤氏(UNITED PRODUCTIONS 社長)
「もっと日本の実写作品が世界的に認められてもいいんじゃないか?まだまだ日本の作品が世界のマーケットで過小評価されている気がしてならない。この状況に一石を投じたいので、一緒にやっていただけませんか?」という無邪気な問いかけに、快く賛同してくださった井上さんと鈴木さんには感謝してもしきれません。魅力溢れる日本の実写作品を全国の劇場へ届け、そしてさらにその作品を世界へとシームレスに羽ばたかせていきます。我々の壮大なチャレンジがいよいよスタートします!どうぞご期待ください!
■井上伸一郎氏(KeyHolder Pictures アドバイザー)
井上伸一郎です。この度KeyHolder Picturesのアドバイザーをつとめさせていただきます。
日本で映画配給会社のスタートアップに立ち会える機会はとても貴重です。このチャンスに、映画界に新しい波を起こしたいと思います。
KeyHolder Picturesは様々なジャンルの映画を配給します。
なかでも私は「日本ホラー映画大賞」のチェアマンを3年間担当した経験を生かして、ホラー映画で新しい才能に活躍の場を作りたいと意欲を燃やしています。
皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
■鈴木さとる氏(UNITED PRODUCTIONS ディストリビューション事業部CDO)
世界を席巻する新興のA24やNEONのように、マーケティングに裏付けられたインディペンデント映画を一本一本丁寧に配給していきます。企画段階からコミットして、世界市場までを見据えたディストリビューションを目指します。KeyHolderグループ、UNITED PRODUCTIONSの分厚いエンタメリソースを存分に活用し、挑戦的な作品を皆さまにお届けしたいと思います。