エム・ピー・ソリューションは3月25日、「飲料自販機における決済利用状況」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2025年2月7日~2月14日、過去1年以内に飲料自販機の利用経験がある、東京都在住15歳~69歳男女597名を対象にインターネットで行われた。

飲料自販機で最も利用頻度の高い決済方法

飲料自販機での決済方法は、現金を最もよく利用する人の割合が29.8%であるのに対し、キャッシュレス決済を最もよく利用する人の割合は70.2%であり、キャッシュレス決済利用者の割合が非常に高いことが判明した。キャッシュレス決済の内訳は、交通系ICカードを中心とする電子マネーやクレジットの「非接触決済」が40%以上と最も多く、次いでPayPayや楽天ペイなどの「QRコード決済」が21.8%となった。

  • 飲料自販機で最も利用頻度の高い決済方法

世代別で見ても、すべての世代でキャッシュレス決済を最もよく利用する人が過半数を占める結果となった。20代から40代では、75%以上がキャッシュレス派と回答、最もキャッシュレス決済利用が進んでいる層であることが読み取れる。一方、10代ではキャッシュレス決済を利用する人が53.6%であり、他の世代に比べて低いことが明らかになった。

  • 世代別 飲料自販機で最も利用頻度の高い決済方法

飲料自販機でキャッシュレス決済を利用する理由

飲料自販機でキャッシュレス決済を最も利用する理由は、「決済がスムーズにできるから」(337人)が最も多い結果となった。次いで、「ポイントがたまるから」(145人)という回答が多く集まり、ポイント還元のメリットも利用者の購買行動に影響を与えていることがわかる。また、その他の自由回答の中には「現金を取り出すのが面倒」「小銭を持ちたくない」という意見もあった。

  • 飲料自販機でキャッシュレス決済を利用する理由

さらに、世代別の回答を見ると、キャッシュレス決済を利用する理由として「ポイントがたまるから」を挙げる割合は、10代が最も低い17.3%、50代や60代では約45%となり、年代が高いほどポイントの付与を意識してキャッシュレス決済を利用していることが明らかになった。

  • 世代別 飲料自販機でキャッシュレス決済を最も利用する理由

キャッシュレス非対応で購入を諦めたことがある?

調査対象者に「飲料自販機がキャッシュレス非対応で購入を諦めたことがあるか」と質問したところ、「諦めたことがある」と回答した人は全体の約56%であり、キャッシュレス決済に対応していないことが事業者にとって販売機会の損失に繋がっていることが示唆される。

  • 飲料自販機がキャッシュレス非対応で購入を諦めたことがあるか