NHKの連続テレビ小説『おむすび』で橋本環奈扮する主人公・米田結の夫・翔也を演じた佐野勇斗にインタビュー。今の俳優業やM!LKの活動への思い、そして今後の目標を聞いた。

  • 佐野勇斗

    佐野勇斗 撮影:蔦野裕

連続テレビ小説(朝ドラ)第111作となる『おむすび』は、主人公・米田結(橋本環奈)がギャル文化と出会い、やがて栄養士として、“縁・人・未来”と大切なものを次々と結んでいく物語。佐野が演じた翔也は、ケガでプロ野球選手の夢を諦めることになり、星河電器の総務部で勤務した後、結の父・聖人(北村有起哉)の店「ヘアサロンヨネダ」で理容師見習いとして働き始め、聖人と愛子(麻生久美子)が糸島に移住してからはお店を任されることに。

――2015年に俳優デビューされてから今年で10年経ちました。俳優としての活躍が目覚ましいですが、今の俳優業に対する思いをお聞かせください。

正直なことを言うとまだわからなくて。大きな役を任せていただいたり、立て続けに作品をやらせてもらったり、ずっと忙しい状況でいられているというのはすごくラッキーなことだなと思うので、事務所やマネージャー、応援してくれているファンの方々に感謝の気持ちを抱いていますが、まだ具体的に言葉にできる思いは見当たらない段階です。

――演じるやりがいなどはどのように感じているのでしょうか。

お芝居を始めた当初からずっと難しいと思っています。すごい方々と共演させてもらって、いろいろ学ばせてもらっているので、こうしたらいいんだろうなといった技術がついてきているのかもしれませんが、どの作品に入るときも緊張するし、いまだに「わからないな」「芝居できないな」と思う日も多いです。

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「10代、20代はM!LKのために捧げていると言っても過言ではない」

――俳優とダンスボーカルグループ・M!LKという2つの顔をお持ちですが、その2つがあっての佐野さんというのはこれからも変わらないですか?

そこはブレたくないところです。

――俳優の活動とM!LKの活動では、自分の中でスイッチを切り替えているのでしょうか。

あまり自分の中では違いはないと思っていたのですが、先日、映画の現場にメンバーが潜入して僕が気づくのかというドッキリ企画をやってもらったときに、その映像で自分を見るとメンバーといるときと違う顔をしていたので、違うのかなと思いました。リーダー(吉田仁人)からも「全然違う顔をしていた」と言われたので、客観的に見たら違うみたいです。

――改めてM!LKの活動への思いをお聞かせください。

グループ活動は僕の主軸で、僕の10代、20代は本当にM!LKのために捧げていると言っても過言ではないので、人生をかけているなと。最期は絶対、M!LKのことは思い出しますね。

――俳優活動もグループのためにという思いが強いのでしょうか。

そうだと思います。何をするにしても、「この作品をやったらM!LKがドームに近づくかな」とか考えるので。もちろんこれやってみたら面白そうだなというのもありますが、バラエティにしても、1人でやっている仕事はすべて、M!LKにどういう影響を与えられるかというのが原動力になっています。M!LKがなかったらこんなに頑張っていないので。