カンテレのバラエティ番組『マルコポロリ!』(毎週日曜13:59~ ※関西ローカル)が、4月で放送20年目に突入する。MCの東野幸治をはじめとする笑いにシビアなレギュラーメンバーが、ゲスト芸人の思わぬ魅力を掘り起こす爆笑トークが好評を博し、今や関西以外の全国のお笑いファンもTVerで熱心に視聴する人気番組に。そんな『マルコポロリ!』で再ブレイクのきっかけをつかんだのが、歯に衣着せぬ毒舌トークで快進撃中の永野だ。

3月30日の放送は、東野、レギュラーのほんこん、メッセンジャーあいはら、そして永野が過去の名場面を振り返りながらトークする特別編。人気芸人に容赦なく噛みつく永野の“猛毒発言”もたっぷりと発掘される。

そんな永野が「僕を覚醒させた」と語る『マルコポロリ!』の魅力とは。収録を終えたほんこん、あいはらとともに、話を聞いた――。

  • (左から)メッセンジャーあいはら、永野、ほんこん

    (左から)メッセンジャーあいはら、永野、ほんこん

『マルコポロリ!』でウケても東京では…

――『マルコポロリ!』の何が永野さんを覚醒させたのでしょう?

永野:とにかくおもしろいこと言わないとダメっていうか、絶対に笑ってくださらないんですよ。特に東野さんとこのおふたりが。

ほんこん:ハハハハ!

永野:これ言っとけばOKみたいなのは絶対に許されないんですよ。それで全力でぶちまけてみたらウケたんで、「よし、つかんだ!」って。

――手応えがあったわけですね。

永野:そうなんです。だから、ほかの番組も同じ感じでやってみたら……去年、東京の番組で6回怒られましたね。

あいはら:アカンときはアカンねんな(笑)

永野:まともなことを言ってるつもりなのに“言い過ぎです”って怒られるんですよ。

ほんこん:そやろな、俺らだってホンマは怒りたいもん(笑)。でも、永野は言い過ぎなくらい走らせた方がおもろいから。

永野:あざっす! とにかくここは特殊な場所なんで、ほかでも安易に走るのは危険ですね。

――番組では“走る”永野さんを、楽しそうに見守るほんこんさんとあいはらさんが印象的です。

ほんこん:それは笑うてた方が俺のイメージもええかなっていうだけで…。

永野:そんな理由ですか!?

ほんこん:でも、永野が来たらいつも期待してるっていうのはある。やっぱりおもろいもん。

永野:うれしいっす!

ほんこん:毒舌ではあるけど、俺らが言いたいこと言うてるなっていうのもあるし、俺らより踏み込んでることもあるし。腕のある子やなと思いますよ。

あいはら:永野くんが来てるときは、日曜のお昼の番組ということを忘れがちですね。とはいえテレビですから、日曜のお昼だぞって忘れさせないゲストのときは、僕も一応そういう仕事をするんですけど…。

永野:さすがっす!!。

あいはら:永野くんがいるときは、そういうのを忘れていいんだそっていうスイッチが入りますね。

――あいはらさんやほんこんさんもまた、永野さんの勢いに乗せられてしまう?

あいはら:でも、それがいいんでしょうね。最近ではむしろそういう回が多くなってきて。日曜の昼にそぐわなくても、TVerが回ればいいってことなんかなって思うんですけど(笑)

  • (C)カンテレ

サムネで目を引く胸に刺さりそうなフレーズを吐く

――『マルコポロリ!』はTVerでも配信されていますが、永野さんの出演した回は特に再生数が伸びると聞きました。

永野:そうなんですよね。僕、ネットとの相性はいいと思います。自称“配信王”でもあるんで。

あいはら:配信王。現代の最先端やな(笑)

永野:はい。サムネで目を引く胸に刺さりそうなフレーズを吐く。そういうやり口でやらせてもらってます!

――永野さんのように番組にハマる芸人さんもいれば、そうでない芸人さんもいると思いますが、違いはどこでしょう?

ほんこん:俺らがハマれるかどうかちゃいます? そもそも「こういうのがおもろい」みたいな感覚もお互いちょっと似てるような気がするし。永野がハマらん芸人は、俺らも合わへんと思う。ホンマにおもんないやつとかいっぱいおるやろ?

永野:スカしてるやつとかいますもんね。

あいはら:…………(ニヤニヤ)

ほんこん:何を黙って笑ろてんねん。

あいはら:僕は何も批判してないです。

ほんこん:悪いわー、こいつ。こういうときに気配消すのうまいねん。

永野:あいはらさん、そういうとこありますよね(笑)