特撮アクション時代劇『SHOGUN’S NINJA-将軍乃忍者-』(日本国内=時代劇専門チャンネルNET、日本国外=SAMURAI VS NINJAで配信中)のプレミア上映&トークイベントが27日、都内で行われ、W主演の山田姫奈と宮原華音をはじめ、桃月なしこ、谷口布実、寺坂頼我、高木勝也が登壇した。

  • (左から)高木勝也、谷口布実、宮原華音、山田姫奈、桃月なしこ、寺坂頼我

    (左から)高木勝也、谷口布実、宮原華音、山田姫奈、桃月なしこ、寺坂頼我

人生で一番緊張したライダーキック

本作は、日本の特撮アクションの第一人者である坂本浩一監督が、『BLACKFOX: Age of the Ninja』に続き時代劇×アクションをテーマに完成させたもの。次世代のアクション界を担う俳優たちがノンストップアクションを繰り広げている。

トークイベントでは、それぞれが撮影秘話を披露。山田は「この作品、7日間で撮ってるんですよ! すごくない!?」と強調した上で、「最初のほうはずっとアクションしかやってなかったので、何撮ってるか分からなくなるかと思いました(笑)」と振り返る。

宮原は、特撮界のレジェンド・高岩成二の肩にマジキックをお見舞いするシーンも。高岩に「一発で終わらそう」と言われ、「絶対にずらせない…」と大緊張の宮原は「めちゃくちゃ気合い入れて、人生で一番緊張したライダーキックでした」と吐露した。

桃月は撮影中に転倒し、いまだにひざに傷跡が残るほどの流血ハプニングが。それでも、「転ぶのもプロだから、着物は一切傷つけずに盛大にコケました。着物だからひざは隠れてるはずなのに、走ってるとなぜかオープンになって、ひざがしっかり出た状態で血だらけ(笑)」と状況を説明し、ある種の“勲章”をアピールした。

小野派一刀流を継ぐ女剣士・お志津を演じる谷口だが、小野派一刀流の父・小野忠明を演じるのは、実の父である谷口高史。「まさか父が父役とは」と驚きを振り返る中、周囲からは「エモーい!」の声が飛び交った。

寺坂は、号泣シーンで「泣きすぎて鼻水もすごくで、ずっとジュルジュルでいたんです」と告白。それを見ながら演技した桃月は「鼻水出ている姿を見ながら真面目なセリフを言わなきゃいけなかったんです(笑)」と苦行を思い出し、寺坂は「ものすごくごめんなさい」と謝罪した。

撮影期間中には、高木の誕生日を迎えた。その日撮影がなかった宮原、山田、寺坂はサプライズでバースデーケーキを用意して、高木に見つからないように、「プロデューサーさんから“ここにいたら絶対にバレないです”と言われた部屋でケーキを持って待っていたら、もう(高木が)入ってくる入ってくる!」(宮原)と大ピンチに。「私たちは、撮影の時よりも忍者をしてた」(宮原)、「いい忍者体験でした」(山田)と、何とかバレずに忍んでいたことを明かした。

「伝説を残す人」長野じゅりあ

こうしてハプニング続出の撮影だったが、今回登壇しなかったキャストで「伝説を残す人」というのが、柳生家長女・茜役の長野じゅりあ。数々の天然証言が飛び出した。

まずは、「娘だけはー!」と懇願する夫婦を斬る際に「黙れ!」と言うべきところ、相手につられて「娘ー!」と叫んでしまってNGに。高木は「自分は“娘ー!”って言ってない顔してるんです」と、その様子を伝える。

山田は「どうしても忘れられない」というエピソードを紹介。「柳生軍団が集団で走ってくるところがあって、前から見ると本当に圧巻なんです。めちゃくちゃカッコよくて見とれてたら、全員がストップする場所を一人だけ突き抜けてきて! めちゃくちゃカッコいいシーンだから、めちゃくちゃ間抜けで(笑)」と回想した。

ほかにも天然エピソード盛りだくさんとのことで、宮原は「時間が足りない。じゅりあナイトしないと」と、独立企画を要望していた。