第一三共ヘルスケアは2025年3月18日、「健康とセルフケアの実態調査」の結果を発表した。同調査は2025年2月6日~9日、全国の20〜60代の働く男女1,000人と2025年4月に就職予定の学生(大学生・大学院生、短大生、専門学校生、高校生)男女100人を対象にインターネットで実施した。

  • 健康とセルフケアの実態調査

新社会人にセルフケアという言葉の認知を聞くと、81.0%が「知っている」と答え、現役ビジネスパーソンの認知率77.5%と比べ3.5ポイント高くなっている。

  • セルフケアという言葉の認知

また、「セルフケアとは、自分自身で健康を守り対処すること」と提示した上で、自身のセルフケアができているかを聞くと、新社会人の53.0%が「できている」と答え、ビジネスパーソンの実践率46.9%と比べ、6.1ポイント高くなっている。なお、新社会人がセルフケアにかけている1カ月の費用は平均で3,126円だった。

  • 1ヶ月の平均費用

セルフケアに対する意識を聞くと、新社会人の76.0%が「今後日本ではセルフケアの重要性が増すと思う」、78.0%が「セルフケアのために市販薬は役立つと思う」と答え、73.0%が「セルフケアのため、市販薬についてもっと知識を増やしていきたい」と答えている。

新社会人の多くがセルフケアの重要性や市販薬がセルフケアに役立つことを認識し、市販薬の知識をもっと身に付けたいと感じているよう。

  • セルフケアに対する意識

さらに、社会人になってセルフケアをどうしたいかについては、79.0%が「今以上にセルフケアに取り組みたい」と答え、4月からの社会人生活でも今まで以上に積極的にセルフケアに取り組むことを望んでいる。

  • 社会人になってセルフケアをどうしたいか

新社会人に仕事観について聞いた。まず、就職先を選ぶ際に重視したことを聞くと、「給与」(52.0%)、「勤務地」(47.0%)に次いで、「ワークライフバランス」(45.0%)と回答した人が3番目に多くなっている。

  • 就職先を選ぶ際に重視したこと

また、4月からの社会人生活で不安なことを聞くと、ワークライフバランスが保てるかどうか、自分のプライべート時間が減ることなどの「ワークライフバランス」(56.0%)を挙げた人が最も多くなっている。

一方、就職先を選ぶ際の重視点として、新社会人の43.0%が「仕事内容・仕事へのやりがい」を重視し、47.0%が 社会人生活で「仕事内容」に不安を感じている。

  • 社会人生活で不安を感じること

令和の新社会人は、就職先を選ぶときも働き始めるときからも、ワークライフバランスを重視しているが、同時に、仕事を通して成長できるか、チャレンジできるかといった仕事へのやりがいも重視する傾向も見られる。生活を大切にしながらも、仕事にも充実感を求める“二刀流”の傾向が見て取れた。

従業員の心身の健康や幸福、生活の質を重視し、働きやすい環境を提供する企業のことを“ウェルビーイング企業”と呼ぶ。自分の会社に“ウェルビーイング企業”であることを求めるかと聞くと、新社会人の81.0%が「求めている」と答え、現役ビジネスパーソン(62.2%)より18.8ポイントも高くなっている。

  • 自分の会社に“ウェルビーイング企業”であることを求めるか

就職先のウェルビーイング施策として期待することを聞くと、「ワークライフバランスの推進」(55.0%)、「働きやすい職場の雰囲気づくり」(50.0%)を期待する声が大きくなっている。

  • 就職先のウェルビーイング施策として期待すること

4月からの希望する働き方について、六つの擬態語の中から一つだけ選んでもらうと、「コツコツ」(40.0%)が最も多く、次いで「さくさく」(21.0%)となった。

「ばりばり」(10.0%)や「がつがつ」(5.0%)は少なく、かといって「ゆるゆる」(7.0%)でもない、真面目にコツコツと堅実に努力を続ける、あるいは、仕事をさくさくと効率的に進める働き方をしたいと思う人が多いようだ。

  • 自分の理想の働き方

新社会人に初任給を生活費以外でどんなことに使いたいかと聞くと、「自分へのご褒美」(47.0%)や「親への感謝を示すなど親や家族のために使う」(46.0%)といった意見が多くなっているが、4人に1人は、自分自身の健康を守り対処する「セルフケア」(25.0%)に使いたいと答えている。

  • 初任給を生活費以外でどんなことに使いたいか

社会人になってからも、「今以上にセルフケアに取り組みたい」と考える今春の新社会人、初任給でセルフケア投資をする人も少なくないようだ。