阪急電鉄と阪神電気鉄道は、両社の鉄道全線でCO2排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル運行」を4月1日から開始することを受け、再生可能エネルギーを身近に感じてもらうことを目的としたラッピング列車を運行すると発表した。
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ラッピング列車イメージ
ラッピング列車は、カーボンニュートラルに欠かせない要素「光・空気・木」を擬人化し、サステナブルな社会の実現に向けた取組みを加速させる勢いや機運の広がりをイメージしたデザインに。大阪府出身のイラストレーターで、「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」のシンボルマークを手がけたウマカケバクミコ氏がイラストを描いた。
中間車両の各車両ドア横にカーボンニュートラル運行をアピールするステッカーを貼り、「電車に乗ることがエコである」というメッセージを発信する。車内すべての広告スペースを活用し、阪急阪神ホールディングスグループ各社の環境保全活動や環境省が進める「デコ活」も紹介する。
対象となる車両は、阪急電鉄の神戸線・宝塚線1000系と京都線1300系の各1編成(8両編成)、阪神電気鉄道の9000系1編成(6両編成)。運行区間は阪急電鉄の神戸本線、宝塚本線、京都本線など、阪神電気鉄道の本線、阪神なんば線など。山陽電気鉄道や近鉄奈良線にも乗り入れる。
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ドア横にカーボンニュートラル運行をアピールするステッカーを貼りだす
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車内に掲出する広告イメージ
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声優の神谷浩史さんが声で出演するPR動画イメージ
阪急電鉄・阪神電気鉄道の映像と、声優・神谷浩史さんの声で全線カーボンニュートラル運行をPRする動画も制作。列車内のディスプレイや駅のデジタルサイネージで放映している。公開期間は6月30日まで。阪急阪神ホールディングスグループのウェブサイトでも視聴できる。