女優の趣里が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、9日・16日の2週にわたりに放送される『われら旅芸人の大家族~僕とわたしの生きる道~』。令和の時代に「大衆演劇」の世界に人生を懸ける旅一座「劇団暁」の姿を追った作品だ。

16日放送の後編では、客入り減少に頭を抱える一座や、巡業に出る役者12人のうち10人が血縁の「劇団暁」にあって、一般家庭から劇団入りした役者たちの姿、そして劇団の“総合力”がフォーカスされる。ナレーションで見守った趣里は「何だか、忘れかけていたものが見えた気がしました」と笑顔を見せた――。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した趣里 (C)富取正明

    『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した趣里 (C)富取正明

仕事へ向き合う姿に「こうあるべきだな」

この日、前編と併せて2本続けて長丁場のナレーション収録になった趣里。ブースから出てくると「何か、いろんなことを思いました」とゆっくり椅子に腰かけた。

「自分も表現をしている人間なので、前編、後編とも、出てくる言葉がとても響いたこともありますし、そもそも“何を仕事にしている”とかではなく、“どう生きていくのか”、人生を歩んでいくときに持っている志といったものが、とても胸に来ました」

また、「日本の文化というか。歌舞伎から演劇が始まって…といった伝統についても考えました。その伝統となっているこの仕事を守っていくということ。同時にそれが“好き”であること。さらにそれが家族を守っていくことでもある」と、本当に様々なことを考えさせられた様子。

「劇団暁」は、座長を務める兄・夏樹さん(44)と弟・春樹さん(41)に、その子どもたちの血縁が12人の役者のうち10人を占める。逆に言えば2人は血縁ではない。

「家族を守っていくということに関しては、若くして座長を任されている暁人さん(夏樹さんの長男)はもちろん、一般の世界から入ってきた大樹さんたちもこの仕事を素晴らしいと誇りを持って続けている。大樹さんの仕事へ向き合う姿に、自分も含めて、こうあるべきだなというものをすごく感じました」と趣里。

「あとは、まだ10代の若い楓馬くんの“お金なんて関係ない、ただ楽しければいい”という感じも分かるし、印象的でした。いろいろあるんですけど、楓馬くんなりにすごくやりたいという気持ちがあってなんですよね。辞めたいとかではない。そして、それを職業にして責任を持ってだんだん成長していく姿が見える。すごく楽しみだなと」と、血縁ではない大樹さんと楓馬くん、2人のエピソードもそれぞれ印象に残ったようだ。