俳優の神尾楓珠が主演するテレビ大分の時代劇ドラマ『はぐれ鴉』(7月放送予定)に、高橋英樹が出演することが7日、発表された。約2年ぶりの時代劇出演となる。

  • 高橋英樹

テレビ大分開局55周年記念として制作される同作は、同局が初めて制作する時代劇。第25回大藪春彦賞受賞作品の『はぐれ鴉』(赤神諒原作)を、『鬼平犯科帳』『剣客商売』『大奥』シリーズなどを手がける山下監督によって映像化する。

仲川清勝役で出演する高橋は「作品の舞台となっている岡城は近年小説のモデルになることもあり、この作品も大勢の方に見ていただけるとうれしく思います。時代劇は日本人の心、ロマンが盛りだくさんに詰められているものです。より美しく・楽しく・強く見せていく部分があり、それが演じる側にとっても楽しい。その楽しさを視聴者の皆さまにも味わっていただきたいと思っています」とコメントしている。

■物語

寛文六年、豊後国・竹田藩で城代一族郎党含め二十六人殺しという凄惨な事件が起きた。
一人逃げのびた幼き次郎丸は復讐のため、江戸で剣の腕を磨き山川才次郎と名を変え、叔父である現城代・玉田巧佐衛門がいる竹田の地を十四年ぶりに踏んだ。長い時を経て再会した巧佐衛門は、兇行を目の当たりにした当時の印象と違い、みすぼらしい容姿で、高位にありながら地位や名誉に関心がない変わり者“はぐれ鴉”と周囲から噂されていた。
そして才次郎は竹田小町と評判の巧佐衛門の娘・英里と出会い、予期せず惹かれていく。恋か復讐か、千々に乱れる心を抱きながらも、煮え滾る復讐心を支えに必ずや叔父を討つと心に誓うのだが……。