ロート製薬は、『妊活白書 2024』を2025年3月4日に発表した。調査は2024年11月22日~12月2日の期間、全国の18~44歳の男女3万7,231人を対象にインターネットにて実施したもの。
子どもが欲しいかどうかと尋ねたところ、「現在、そして将来も子どもを欲しいと思わない」と回答した30歳未満の未婚男女は56.6%と、過去最高の結果に。同様の質問を男女別に見ると、男性59.9%、女性53.1%となり、「子どもを欲しくない」と考える人の割合は男性が女性を上回った。
子どもが欲しくないと回答した未婚男女のうち、約4人に1人が、「将来考えが変わったときには子どもを授かれるように、身体的に妊娠が可能な状態を維持しておきたい」(24.8%)と回答。昨年と比較すると、+2.5%となり、特に男性は19.8%から24.4%と増加していることが明らかになった。
既婚男女に妊活として取り組んでいることを尋ねたところ、最も多かったのは「夫婦で家族設計について話をする」(29.1%)だった。次いで、「排卵日に合わせて夫婦生活を行う」(20.9%)、「人に聞いたり情報を集めたりする」(20.1%)と続き、いずれも昨年より増加傾向が見られている。
妊活経験男性に対し、妊活期間中/妊娠期間中のパートナーへの配慮として心掛けていたことを尋ねると、25~29歳の若年男性は、「パートナーの体調を気遣う」(48.2%)と回答した割合が、妊活経験男性全体(25.2%)の約1.9倍であることが明らかに。
次いで、「妊娠・妊活についての情報を一緒に学ぶ」(43.2%)、「積極的にコミュニケーションをとる」(41.2%)などの回答も4割を超え、全体と比較して大きな差が見られている。
続いて、「妊活」「子育て」に関して自身にあてはまるものとして「男性同士で妊活について話をすることがある/あった」との割合が、25~29歳の若年男性の場合、妊活経験男性全体の約2.5倍(全体:13.2%、25~29歳男性:32.6%)もいることが分かった。
現在子どもを持つことに積極的な妊活経験者に、以前から子どもが欲しいと思っていたかと尋ねたところ、「以前は子どもが欲しいかどうかよく分からなかった/欲しいと思っていなかった」(49.6%)との回答が約半数との結果から、子どもを持つことに対する考え方は変化しやすいことが明らかに。
「子どもを持つのもいいことだ」と考えが変わった妊活経験男女のきっかけを見ると、女性は「年齢的にそろそろ良いと思った」(29.9%)、「結婚生活を送る中で自然と」(27.7%)などの回答が約3割であった。
一方で男性は、「配偶者と交際する中で自然と」(27.3%)が約3割であることから、女性は「自分の状況」から、男性は「パートナーとの関係性」から、子どもを持つことを考え始めることが明らかになった。