“都知事選”で得た知見を1冊の本に…安野貴博「東京だけじゃなく日本全体にも使える考え方に」
山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。3月3日(月)の放送は、AIエンジニアでSF作家の安野貴博(あんの・たかひろ)さんが登場! 2月6日(木)に発売した著書「1%の革命 ビジネス・暮らし・民主主義をアップデートする未来戦略」(文藝春秋)について伺いました。

(左から)パーソナリティの山崎怜奈、安野貴博さん

◆“1%”の意味

れなち:安野さんは、昨年におこなわれた東京都知事選に出馬され、その選挙期間中に得たさまざまな意見や知識、経験則を1冊の本にまとめてくださいまして、これはすごくありがたいなと思いました。

安野:(選挙期間中は)ありがたい意見や新しい観点とかをたくさんいただいたので、これを1回の選挙のマニフェストで終わらせてはもったいないと思いまして、「1%の革命 ビジネス・暮らし・民主主義をアップデートする未来戦略」というタイトルで出させていただきました。

れなち:この本には、都知事選のときのマニフェストを反映しつつ、そこからさらに新しく書き加えたこともあるんですよね?

安野:土台は都知事選のときのものなんですけど、(選挙後も)さらにいろんな人からいろんな話を聞きました。ですから、中身は相当進化していますし、 東京だけじゃなく日本全体にも使える考え方にアップデートできているかなと思います。

れなち:予算設計も載っていますが、すごく現実的な路線のことが書かれていますよね。

安野:そうなんです、すごく現実的なんです。

れなち:(本のタイトルにもある)“革命”という言葉を聞くと“夢”の部分が大きいような響きがありますが、そうではなく……。

安野:まさに! そこによくお気づきいただいた! “1%”というタイトルには、いくつか意味が隠されているんですけど、そのうちの1つが「全体の予算の1%を使うだけでも大きいことができるんだよ」という話なんですよね。

れなち:この本を読んで“1%って大きいんだな”と改めて思いました。また、難しい話でも固い言葉を使わずにすごくわかりやすく書かれていて。

安野:ありがとうございます。ただ、僕は普段(の会話だと)横文字が出まくっているらしくて、そのたびに編集者である妻(黒岩里奈さん)に怒られるんですよ(苦笑)。でも、SF作家をやっていて(SF業界は)専門用語があってなんぼみたいな世界ですし、スタートアップ業界も横文字を使ってなんぼみたいな雰囲気があるので。それでも、自分なりに気をつけてしゃべっているところはあって……脳内では、ずっと外来語禁止ゲームをやり続けています(笑)。

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<番組概要>

番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。

放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55

パーソナリティ:山崎怜奈

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/