フジテレビの清水賢治が27日、同日行われた同局取締役会後に取材に応じ、一連の同局を巡る状況の影響などについて明かした。

  • フジテレビの清水賢治社長

放送予定だったCMをACジャパンの素材に切り替えた広告主に対して返金対応を行っているため、「2月の放送収入に関しては前年比10%弱のレベルまで落ち込んでおります」と説明。4月以降のセールスについては、例年2月に設定している継続の決定日を「できる限り後ろにずらしています」という。

AC切り替えを実施した企業・団体は、1月17日の記者会見以降、1月いっぱいで311社。2月25日現在での取引企業・団体は72社となっているが、例年2月中の取引は400社以上になることから、担当者は「まだ回復への前途途中という状況でございます」とした。

4月改編については、「ドラマはそれぞれが4月スタートできるような状況で制作が進行していると報告を聞いています。ロケ先が借りられなくなったということも発生しているようですが、4月スタートに向けて支障が出ているということではないと聞いています」とした。