職場の雰囲気を悪くする人がいて、悩んでいる方必見。今回は、職場の雰囲気を悪くする人の特徴と対処法を解説します。空気が悪くする人が1人いるせいで、職場全体がピリつく原因に。職場がダメになってしまう前に、上手く対処しましょう。

職場の雰囲気を悪くする人の特徴・心理

  • 職場の雰囲気を悪くする人の特徴

    あなたの周りにもこんな人いるのでは?

まずは、職場の雰囲気を悪くする人の特徴・心理を紹介します。あなたの職場の雰囲気を悪くする人は、どの特徴に当てはまりますか?

悪口や不平不満ばかり言う

「なんで私がこの仕事をしなくちゃならないの? 」
「〇〇さんばかりズルい」
「あの人って〇〇だよね」

このようにすぐに人の悪口や不平不満を言う人は、職場の雰囲気を悪くする人の代表格といえるでしょう。ネガティブな発言ばかりする人が1人いるだけで、職場全体の雰囲気もギスギスしてしまいます。

自己中心的

自己中心的な人は、仕事であろうがチームワークなんてなんのその。自分の考えがすべてと言わんばかりで、周りの空気を読みません。自己中心的な人が1人いるだけで周りの人は振り回されて、仕事がスムーズに進まないことも。

プライドが高い

プライドが高くて自分のミスを絶対に認めない人も、職場の空気を悪くします。自分の価値観がすべてなので、思い通りにならないと不機嫌になるのが面倒。精神的に幼いので周りの人たちがご機嫌とりをしなくてはならず、ぐったり疲れてしまいます。

気分に波がある

感情の起伏が激しく、すぐに怒ったり周りに八つ当たりしたりする人も困りものです。情緒が安定しないので周りは気を遣いますし、終始振り回されることになります。

パワハラやいじめをする

ハラスメントやいじめがある職場はストレスが多く、親密な人間関係を築くことが難しく成果もなかなか出ません。たとえばパワハラ上司は自分の強い立場を利用するので、部下は新しい提案をしたり意見を言ったりすることができません。

「上司の言うことが絶対」という雰囲気の職場では革新的なアイデアなど生まれることはなく、会社としてのパフォーマンスも上がらないでしょう。

責任感がなく人のせいにする

社員が各々のミッションを全うしてこそ、組織としての目標を達成できるものです。自分の仕事に責任を持てない人がいると、チーム全体の仕事が進まなくなり、会社の利益を損なうことにもなりかねません。

職場の雰囲気を悪くする人がいるデメリット

  • 職場の雰囲気を悪くする人がいるデメリット

    職場の雰囲気を悪くする人がいるデメリットはこんなにあります

では職場の雰囲気を悪くする人がいると、組織としてどのようなデメリットがあるでしょうか。

モチベーションが下がる

職場の雰囲気を悪くする人がいると、周りの人もネガティブに。個々の能力が高くても、それを活かせる職場でなければ社員のモチベーションは下がってしまいます。

職場の上司や部下、同僚は、家族以上に多くの時間を過ごす存在。職場の人間関係は仕事の成果にも大きな影響を与えるといえます。職場の雰囲気を悪くする人がいると、チーム全体の士気が下がってしまうことは避けられません。

うつ病などの精神疾患の恐れ

パワハラやいじめなどをするような人がいて大きなストレスがかかる職場であれば、精神的に追いつめられ、うつ病などの精神疾患を発症するメンバーが出てくる恐れもあります。

人の入れ替わりが激しい

職場の雰囲気を悪くする人がいると居心地が悪く、自分の力も発揮しにくいため、優秀な人材はどんどん自分が活躍できる場を求め、転職してしまいます。こういう職場は常に人が入れ替わるため、常に人手が不足しており、職場の環境に疲れ果てた社員がさらに辞めていく…という悪循環に陥るのが特徴です。

会社の利益を損なう

職場の雰囲気が悪く、人の出入りが激しいということは、会社で活躍してくれるような人材が育たないということ。生産性も上がらないので、顧客や取引先に迷惑をかけることにもなりかねず、会社としての信用問題につながるでしょう。つまり長期的にみると、会社の利益を損なってしまうということです。

和やかでコミュニケーションがしやすい雰囲気なら意見も交わしやすくなり、お互いの理解も深まって、チーム力も生まれるもの。会社としてのパフォーマンスを上げるためには、仕事環境を整えるのはとても大事なことといえます。

職場の雰囲気を悪くする人への対策

  • 職場の雰囲気を悪くする人への対策

    職場の雰囲気を悪くする人にのまれないためにも対策を

では職場の雰囲気を悪くする人には、どんな対策をとればいいのでしょうか。

関わるのは必要最小限にする

プライベートなら嫌な人との関わりを絶つのは簡単ですが、職場では全く関わらないのは難しいもの。そんなときは自分を守るためにも、必要最小限だけ関わるようにしましょう。必要以上に深入りすると、ストレスが原因で、自分の健康に大きな影響を及ぼしかねません。

相手と接するときには、あくまでも礼儀正しくする一方で、必要以上の言葉は交わさないようにしましょう。直接話をすることで、嫌味を言われたり嫌な態度をとられたりするのであれば、連絡する際はメールやチャットを使うという手もあります。

ポジティブな人と関わる

職場の雰囲気を悪くする人は、周りにマイナスな感情を伝染させます。ネガティブになってしまったときは、ポジティブな人と関わりましょう。ポジティブ思考の人から前向きなパワーをもらうことで、ネガティブな感情にのみ込まれずにすむでしょう。

周りに味方を増やす

もしあなたが、職場の雰囲気を悪くする人からのストレスを1人で悶々と抱えているのであれば、周りで一緒に働く人に打ち明けてみてください。 同じように悩んでいて気持ちを共有できる人がいるかもしれませんし、味方がいるとわかればストレスも少し軽くなるはずです。

それに誰だって、気持ちのいい環境で働きたいですよね。同じ思いをしている人と「嫌な思いをしているから、そういうことはやめてほしい」と相手に伝えてみるのも一つの方法です。周りをうまく味方につけて、状況を打開していきましょう。

仕事と割り切り、感情を切り離す

嫌な相手とは関わりを最小限にしたいと思っても、ときには密に関わらなければならないこともあるでしょう。そんなときは仕事だと割り切り、感情を切り離して考えられるといいですね。

こちらが感情的になってしまうと、相手の思うツボです。あくまでも感情は横に置き、冷静に淡々と対応するのがいいでしょう。

上司や会社に相談する

職場の雰囲気を悪くする人の行動があまりにも目に余り、我慢できないようであれば、上司や会社に相談してみてください。同じように感じている複数人で訴えた方が、上司や会社も、より重大事として認識してくれるでしょう。その人に直接注意をしてくれたり、部署を異動させたり、何らかの対策を考えてくれるはずです。

なお、会社や上司に伝える際には、相手のどういった行動で困っているのかを、具体的に示すことができるといいでしょう。

上司のパワハラが横行している場合は、会社自体がパワハラ体質の可能性もあります。自分自身が消耗してしまう前に、働く環境を変える必要があるかもしれません。

転職も視野に入れる

ストレスが溜まりすぎて、自分の体を壊してしまっては元も子もありません。会社などに伝えても改善の兆しが見えなければ、自分が消耗してしまう前に、転職も視野に入れたほうがいいかもしれません。

もちろん完璧な職場などありませんし、組織で働く以上、自分と合わない人はいるものです。そのようななかで、「どうすれば自分で折り合いがつけられるのか」「譲れないのはどんなことか」と自分自身に問いかけてみることも必要です。

自分が求める職場を具体的にしたうえで、次の会社を探してみてはいかがでしょうか。

職場の雰囲気を悪くする人を辞めさせることはできるの?

一言でいうと、職場の雰囲気を悪くするからといって、会社として簡単に辞めさせることはできません。場合によっては、辞めさせた社員に裁判を起こされてしまうこともあるのです。

会社ができることとしてより現実的なのは、事実確認とその社員への注意、あまりにひどい場合は「始末書を書かせる」「減給する」「出勤停止にする」「降格させる」「異動させる」などでしょう。

いずれにしても、職場の雰囲気を悪くする人がいる場合、その人とはできるだけ距離を置き、味方をつくることです。さらには上司や会社に相談をし、それでも打開できなければ、ストレスが限界になる前に、転職などで環境を変えてみる必要がありかもしれません。

職場の雰囲気を悪くする人とは深く関わらないように

組織には多くの人がいるので、職場の雰囲気を悪くする人と関わらなくてはならないこともあるでしょう。でも、深く関わって自分のメンタルをすり減らす必要はありません。一線を引いて、適度な距離感で対応し、自分までマイナスな感情に引っ張られないように意識しましょう。

あまりにひどい場合は、自分1人で抱え込まず、周りの人や会社に相談してくださいね。自分が環境を変えることを、検討してみるのもいいかもしれません。