大正製薬株式会は、全国の男女988人を対象に、疲労についてインターネット調査を実施した。なお、調査期間は2025年1月7日~1月14日であった。

冬と夏の疲労について質問したところ、全体の29.0%が「夏」よりも「冬」の方が疲労を感じると回答した。

疲労の原因についても調査したところ、「冬の方が疲労を感じる」と回答した8割は、「気温などの環境要因」が疲労の原因だと考えていることがわかった。これは他の原因と比べて特に多い結果となり、冬に疲れを感じやすい多くの生活者の共通の悩みであることがうかがえる。

疲れと気温の関係

疲れと気温の関係についてはいくつか報告があり、屋内と屋外の行き来で気温が大きく変化するような寒暖差は、疲労の原因となるという。また、夏の暑さや冬の寒さが繰り返される状態を模倣した試験において、疲労感と唾液中のアミラーゼ値(ストレスの指標)が増加したことが報告されているとのこと。

さらに、気温は疲労と関連性の深い睡眠にも影響するそう。夏の暑い季節には室温が高く、冬の寒い季節には室温が低くなることで、睡眠に悪影響を及ぼすという。これまでに、夏の室温の高さが中途覚醒を増加させ、冬の室温の低さが入眠までの時間を長引かせることが報告されているとのこと。睡眠の質を高めるために、室温には注意が必要であるという。

また、本調査では疲労の原因として栄養不足を挙げていた人は少なかったが、栄養不足も疲労の原因となるという。疲労対策におすすめの栄養素として、マグネシウムやグリシン、タウリンなどが挙げられるという。