京成電鉄は27日、新型車両3200形の営業運転開始を2025年2月22日と発表した。3200形は昨年夏に6両1編成を搬入。今冬の営業運転開始をめざし、各種試験を進めてきた。
新型車両3200形は、「人や環境にやさしいフレキシブルな車両」をコンセプトとしており、フレキシブルに編成車両数を変更できる車両とすることで、輸送需要に見合った効率的な走行エネルギーの使用により、環境負荷が低減されるように設計された車両とのこと。
外観は同社車両の伝統である青色・赤色のカラーリングを踏襲し、京成電鉄の車両として長く親しまれるデザインに。連結運転時に常時通り抜け可能な構造とするため、正面貫通扉を中央に配置した。車内設備に関して、同社で初めて車内非常通話装置と防犯カメラ装置を連動させることで、緊急時に乗務員が迅速に対応できるという。各車両に車いすスペースまたはフリースペースを設けた。
最新の半導体を使用したSiC-VVVF制御装置を搭載することにより、既存の3500形と比べて電力消費量を約69%削減。3200形は営業運転開始後、おもに京成本線の普通(各駅に停車)で運用予定とされている。2025年度以降も3200形を順次導入し、3500形を中心に車両の置換えを進めていく。