JR四国は、2025年3月15日のダイヤ改正で特急列車の運転体系を一部見直すと発表した。特急「うずしお」は使用車両を2600系・2700系に統一するほか、岡山駅発着の列車を高松駅発着に変更。昼間時間帯における高松~徳島間の停車駅をパターン化する。

  • ダイヤ改正で特急「うずしお」の全列車が2600系・2700系による運転に

現行の特急「うずしお」は岡山・高松~徳島間で運転され、2600系・2700系の他にキハ185系を使用する列車も上下各1本(下り「うずしお1号」、上り「うずしお8号」)設定されている。ダイヤ改正で使用車両をキハ185系から変更することにより、すべての列車が速達性・快適性・バリアフリー性に優れた2600系・2700系を使用しての運転となる。

岡山駅発着の「うずしお」は上下各2本(下り「うずしお13・29号」、上り「うずしお6・22号」)を設定。いずれも岡山~宇多津間で「南風」と併結運転を実施し、途中の宇多津駅と高松駅で方向転換を行う列車となっている。ダイヤ改正で岡山駅発着の「うずしお」を高松駅発着として運転区間を短縮し、高松駅で快速「マリンライナー」と接続する運転形態に変更。四国と岡山方面を結ぶ特急列車は「しおかぜ」(岡山~伊予西条・松山間)と「南風」(岡山~高知間)に統一される。

  • 岡山~宇多津間で併結運転を行う「うずしお」と「南風」。ダイヤ改正で「うずしお」はすべて高松駅発着となる

ダイヤ改正に合わせて「うずしお」の停車駅も見直す。下りは「うずしお7号」(高松駅9時10分発)から「うずしお23号」(高松駅17時10分発)まで、上りは「うずしお8号」(徳島駅9時24分発)から「うずしお24号」(徳島駅17時24分発)まで、高松~徳島間の途中停車駅を栗林駅、屋島駅、志度駅、三本松駅、引田駅、板野駅、池谷駅に統一。これにともない、屋島駅はすべての「うずしお」が停車する駅となる。朝および夕夜間の「うずしお」も、一部列車で停車駅の変更がある。

なお、現行の上り「うずしお32号」(徳島駅22時0分発・高松駅23時17分着)は利用状況を踏まえ、運転取りやめに。ダイヤ改正後の運転本数は下り17本・上り15本(1本減)となる。