クラシエはこのほど、「家族旅行のスタイルに関する調査」の結果を発表した。調査は2024年10月18日、全国の20~60代の男女500名を対象にインターネットで行われた。
約7割の人が旅先でもゆっくり過ごしたい"のんびり派"と回答
今年の年末年始は最大9連休となる見込みで、SNS上でも「奇跡の9連休」として話題になっている。滅多にない9連休に家族旅行や家族での帰省を計画している方も多いのでは。そこで今回、家族旅行のスタイルや家族旅行ならではのトラブルに関する調査が行われた。
家族旅行はそれぞれスタイルが異なるものだが、本調査では、旅先でもゆっくり過ごしたい"のんびり派"が約7割を占める結果となった。具体的に家族旅行に求めることを尋ねたところ、「ホテルや旅館でゆっくりする」が60.0%で最も多い回答となった。また、「温泉施設(サウナを含む)でくつろぐ」も41.6%で上位に入り、家族旅行では屋内施設でゆっくりと時間を過ごすことが好まれる傾向がうかがえる。
家族旅行のトラブルはさまざま、費用面や荷物での不安が上位に
1人での旅行とは違い、人と行動を共にする家族旅行ではさまざまなトラブルが発生することもある。家族旅行における困りごとを尋ねたところ、2人に1人が「お金がかかる」(50.2%)と回答しており、複数人での旅行では避けられない費用面の不安が目立つ結果となった。また、お土産の購入などで旅行後の荷物が増える人もいる中で、約4割が「荷物が多くなってしまう」(36.8%)と回答しており、荷物がかさばらない工夫の必要性がうかがえる。その他にも、「環境が変わって眠れない」(13.0%)や「誰かが急に体調を崩す」(12.6%)、「移動中に子供がぐずってしまう、じっとしていられない」(8.2%)と答えた人も一定数おり、家族旅行ならではのトラブルは多岐にわたる傾向が分かる。
家族旅行も「スロートラベル」傾向に?
多くの観光地に赴くのではなく、目的地を絞って長く滞在し、自然や風景を楽しんだり、史跡を訪れたり、ローカル文化を体験したりしながら地域の人々との関わりを楽しむことを「スロートラベル」と呼ぶ。また、環境への配慮のために、飛行機や新幹線ではなく船・ローカル電車といったあえて時間のかかる移動手段を選択することもスロートラベルにあたる。スケジュールに縛られた忙しない日常生活から離れ、ゆっくりと癒しを得られることから、近年人気の旅行スタイルの1つとなっている。
今回の調査では、家族旅行に求めることとして「自然や風景を楽しむ」(44.0%)や「史跡を訪れて歴史に触れる」(29.0%)といった回答も見られ、家族旅行にもスロートラベルの要素を求める人が一定数いることが分かった。
「スロートラベル」の楽しみ方
ローカル文化の体験や環境への配慮などを考えると、スロートラベルに対して敷居が高いと感じてしまうかもしれないが、簡単に楽しむこともできる。今回の調査では、約4割の人が「地域の名産品を味わう」(41.0%)ことを家族旅行に求めていると回答したが、ホテル・旅館で地域の食材を使った食事をとることや、名産品をお土産として購入することもスロートラベルの楽しみ方の1つだ。