JR西日本は、冬季に実施する特急「かにカニはまかぜ」への「はなあかり」増結運転について、一部の日程で実施する駅・車内でのおもてなしや、車内で展示する調度品の詳細を発表した。一部の日程で、「はなあかり」車両への乗車と「カニの昼食」をセットにした旅行商品も設定する。

  • JR西日本の観光列車「はなあかり」。2025年1~3月は臨時列車の特急「かにカニはまかぜ」に増結される

「はなあかり」を増結した特急「かにカニはまかぜ」は、2025年の1月6日から3月14日まで運転(木曜日を除く)。大阪~浜坂間を山陽本線・播但線・山陰本線経由で結ぶ。1~3号車を「はなあかり」車両とし、3号車と4号車の間は通り抜けができない。

増結期間中、「はなあかり」1号車(スーペリアグリーン車)の飾り棚に、兵庫県の伝統工芸品である和紙「杉原紙」を使ったアート作品や、300年の歴史を持つ麦わら細工を展示する。

1月10・17・24・31日(下り)の寺前駅、1月6日(下り)の城崎温泉駅、期間中の一部日程(下り)の竹野駅、1月6日(下り)の香住駅、1月6日(上り・下り)の浜坂駅で、おもてなしも実施する。駅によって内容は異なるが、地元のご当地キャラや沿線在住者らによる出迎え・見送り、観光パンフレットやノベルティの配布など行う予定。車内でも、一部日程で沿線の観光協会等による観光パンフレットやノベルティの配布など行う。

「はなあかり」の車内にはアテンダントが1名乗車し、2号車サロンで車内販売を行う。兵庫県ならではの土産品、酒、つまみなどのほか、特急「かにカニはまかぜ」と「はなあかり」の車両増結をイメージした期間限定グッズなども販売する。乗車の記念品として、「はなあかり」と「はまかぜ」を表と裏にデザインした列車型カードも用意。2号車に常時設置するほか、大阪発・浜坂発場面でアテンダントから配布する。寺前~和田山間で、上り・下りともに「はなあかり」と「はまかぜ」を表と裏に印刷したアクリルキーホルダーを配布する。

  • 「はなあかり」の1号車「スーペリアグリーン車」(8月29日の報道公開にて撮影)

  • グリーン車は360度回転する独立した座席や、2名用および3~4名用のボックス席、サロンを用意(8月29日の報道公開にて撮影)

「はなあかり」を増結した特急「かにカニはまかぜ」は、12月6日10時から全国の駅の「みどりの窓口」とおもな旅行会社窓口、JR西日本インターネット予約「e5489」で販売開始する。

期間中の金曜日から日曜日に出発する「かにカニはまかぜ」を対象に、「はなあかり」車両への乗車とカニの昼食がセットになった旅行商品を発売。往路で「はなあかり」のグリーン車ボックス席、復路で「かにカニはまかぜ」の普通車指定席乗車を利用した場合、旅行代金は1人2万9,800円。往復ともに「はなあかり」のグリーン車ボックス席を利用した場合、旅行代金は1人3万5,900円。12月2日11時から、「tabiwa トラベル」内「西の日キャンペーン」ページで販売する。