オンライン語学学習プラットフォームPreply(プレプリー)は、日本人の映画鑑賞に関する実態調査の結果を、2024年11月19日に発表した。調査は2024年10月24日、日本在住の20歳〜69歳600人を対象にインターネットにて実施したもの。
海外作品を視聴する際、「字幕と吹き替えどちらで見ることが多いか」と尋ねたところ、「字幕」(43.0%)が「吹き替え」(36.7%)を上回ったことがわかった。
同様の質問を世代別にみると、世代ごとに大きな差は見られないものの、字幕派が最も多かったのは「60代」(48.3%)だった。また、20代〜50代は「海外の映画やドラマは見ない」と2割前後が回答する一方、60代では7.5%であることが明らかになった。
字幕で見る人の理由をみると、トップの「もともとの言語のニュアンスを楽しみたい」(67.4%)に次いで、「俳優の声を聞きたい」(57.0%)、「海外の映画俳優が日本語を話すと不自然だから」(26.0%)、「吹き替えは演技をしている感じが強いから」(14.7%)と続いた。
一方、吹き替えで見る人の理由で最も多かったのは、「文字を追うのは疲れる」(50.9%)だった。次いで、「映像に集中したい」(45.5%)、「音声が日本語の方が内容を理解しやすい」(43.2%)、「何かをしながら見たいから」(20.0%)と続いたことがわかった。
好きな国の映画ランキングをみると、1位「邦画」(79.2%)、2位「アメリカ(ハリウッド)」(57.0%)、3位「韓国」(17.3%)と続いた。
語学学習を目的に映画を見ることはあるかと尋ねたところ、全体では約5割が「見ない」(49.5%)と回答。世代別にみると、20代では「見る/たまに見る」(32.5%)が3割以上いることがわかった。
スマホなどをいじらずに、映画を丸々一本見ることについて、「非常に簡単/簡単」が46.1%である一方、「難しい」(13.7%)、「不可能」(4.3%)との回答もあがった。映画がより気軽に視聴できるようになったからこそ、何かの作業をしながら視聴する「ながら見」など、視聴態度も多様化していることが推察されるという。