「東京ドラマアウォード2024」の受賞作品・受賞者が28日に発表され、今年1月期に放送されたTBS系金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』が作品賞〈単発ドラマ部門〉優秀賞を受賞。さらに、宮藤官九郎氏が脚本賞、金子文紀氏が演出賞、Creepy Nutsの「二度寝」が主題歌賞を受賞し、4冠に輝いた。
東京ドラマアウォードは、作品の質の高さだけではなく、“市場性”、“商業性”にスポットをあて、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰する賞。
『不適切にもほどがある!』は、阿部サダヲ演じる昭和のおじさん・小川市郎が、ひょんなことから1986年から2024年の現代へタイムスリップし、令和では“不適切”なコンプライアンス度外視の発言を炸裂させ、コンプラで縛られた令和の人々に考えるきっかけを与えていく、宮藤官九郎脚本の“意識低い系”タイムスリップコメディ。SNSでは、昭和時代のシーンが「懐かしすぎる」といった声が上がり、本編中に表示された注釈テロップやミュージカルシーンなども大きな反響を呼んだ。主演の阿部に加え、仲里依紗、磯村勇斗、吉田羊、河合優実、坂元愛登らが出演した。
「東京ドラマアウォード2024」受賞作品・受賞者
■作品賞〈連続ドラマ部門〉
グランプリ 『VIVANT』(TBSテレビ)
優秀賞 『舟を編む ~私、辞書つくります~』(NHK)
優秀賞 『燕は戻ってこない』(NHK)
優秀賞 『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ)
優秀賞 『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ)
■作品賞〈単発ドラマ部門〉
グランプリ 『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(NHK)
優秀賞 『未解決事件 File.10 下山事件』(NHK)
優秀賞 『侵入者たちの晩餐』(日本テレビ)
優秀賞 『ブラック・ジャック』(テレビ朝日)
優秀賞 『生きとし生けるもの』(テレビ東京)
優秀賞 『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』(フジテレビ)
■ローカル・ドラマ賞
『京都のお引越し』(朝日放送テレビ)
『琉球歴史ドラマ 阿麻和利 THE LAST HERO』(琉球放送)
■個人賞
主演男優賞 草なぎ剛 『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(NHK)
主演女優賞 石橋静河 『燕は戻ってこない』(NHK)
助演男優賞 若葉竜也 『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ)
助演女優賞 内田有紀 『燕は戻ってこない』(NHK)
脚本賞 宮藤官九郎 『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ)
演出賞 金子文紀 『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ)
■主題歌賞
Creepy Nuts「二度寝」 『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ)主題歌
■特別賞
山田太一(脚本家)