「他の人には挨拶をしているのに、自分にはしてこない」「人を選んで挨拶している人がいるせいで、場の空気が悪くなっている」対人関係において、このような悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。人を選んで挨拶している人を見るのは、決して気分がいいものではありませんよね。
そこで本記事では、人を選んで挨拶をする人の心理とその人に対する上手な対応方法について解説します。その人の心理と対応方法を知っておくだけでも、フッと心が軽くなるかもしれませんよ。
人を選んで挨拶する人の心理とタイプ別特徴
なぜ人を選んで挨拶をする人がいるのでしょうか。
「人を選んで挨拶をする」という表面的な行為は同じだとしても、その裏にある心理は様々です。まずは、人を選んで挨拶をする人に考えられる心理を解説します。
【タイプ1】損得勘定で動く「打算型」
「仕事で関わる人にだけ挨拶をしておこう」という考えから、人を選んで挨拶をする人もいます。このような人は「挨拶をしない=仕事に悪影響が出る可能性がある」という認識を持っているため、直属の上司や先輩など、良好な関係を構築する必要がある人には挨拶をします。
その他の人には「挨拶をする必要はない」と割り切っているのでしょう。このような人は、自分のなかで「一緒に仕事をする人」つまり「身内」だと思っている人には最低限の挨拶をしているだけであって、挨拶をしない人に対して何か悪意を抱いている訳ではありません。
【タイプ2】相手の反応が怖い「気弱型」
挨拶をしても無視されるのが怖くて、挨拶を返してくれそうな人だけに声をかけるという人も。
このような人は「挨拶をしたくない」とは決して思っていないものの、あまり親しくない人には緊張や不安感からなかなか挨拶ができず、結果的に人を選んで挨拶する人になってしまっているのでしょう。
このタイプの人は決して意地悪ではなく、自信のなさや人見知り気質が原因です。人との距離を縮めたい気持ちはあるものの、拒絶されるのが怖くて踏み出せない傾向です。
【タイプ3】感情で動く「好き嫌いハッキリ型」
「嫌いな人には挨拶したくない!」という気持ちがそのまま行動に出るタイプです。自分の感情に正直で、苦手な人に対しては関わりを避けようとします。
幼い印象を与えますが、「ストレスを溜めたくない」「無理をしたくない」という自己防衛の表れでもあります。
【タイプ4】上下関係を重視する「プライド型」
「挨拶は目下の者からするもの」という価値観を強く持っているタイプです。上司や年上にはきちんと挨拶しますが、部下や後輩には自ら挨拶をしません。
悪気があるというよりも、“礼儀”や“序列”を重んじる古い考えが根底にあります。ただ、現代では対等なコミュニケーションが重視されるため、このタイプの人は「威圧的」「偉そう」と誤解されてしまうこともあります。
人を選んで挨拶する人にイライラしてしまう理由
挨拶は人間関係の基本。だからこそ、相手の態度ひとつでモヤモヤすることもあります。ここでは、「人を選んで挨拶する人」にイライラしてしまう心理的な理由を解説します。
自分が軽んじられたように感じるから
自分にだけ挨拶をされないと、「自分は相手にとってどうでもいい存在なのか」「自分は見下されているのだろうか」と感じて、イライラしてしまうのは当然です。単なる礼儀の問題ではなく、“人としての尊重”を欠かれたような感覚になってしまいますよね。
無意識のうちに自尊心が傷つくため、怒りや悲しみが湧いてくるのでしょう。
「挨拶は社会人の常識」という価値観を裏切られるから
多くの人は、社会で「挨拶は基本のマナー」だと教わってきています。だからこそ、その“常識”を守らない相手に違和感や苛立ちを覚えるのでしょう。
「なぜそんな簡単なこともできないの?」という思いが、モヤモヤの正体なのです。
自分の中に「認められたい」気持ちがあるから
人は誰しも、他者に受け入れられたいという気持ちを持っています。挨拶をされるだけでも、「自分は存在を認められた」と感じるのです。だからこそ、自分だけ挨拶をされなかったり、挨拶をしても反応が返ってこなかったりすると、“拒絶されたような寂しさ”を覚え、イライラにつながります。
空気が悪くなるから
職場や近所など、日常的に顔を合わせる関係ほど「挨拶の空気」は重要です。無視されるとその場の雰囲気がピリッと緊張し、周囲まで気まずくなります。空気の悪さが続くことでストレスが積もり、「もう関わりたくない」と感じてしまうのです。
人を選んで挨拶する人への上手な対応方法
仮に人を選んで挨拶をする人に「皆に挨拶をしましょう」と言っても、相手が挨拶をするように変わることは期待できないでしょう。そのため、自分が相手への対応を工夫するしかありません。
ここでは、人を選んで挨拶をする人への上手な対応方法を紹介します。
感情的にならずに受け流す
感情的に「なぜ私に挨拶をしないのか」「皆に挨拶をして欲しい」と思ったとしても、それで相手の行動が変わるわけではなく、自分がストレスを感じてしまうだけです。
「この人はこの人なりの理由で人を選んで挨拶をしているのだな」と割り切って、挨拶の有無については感情的にならず、そのまま放置しておきましょう。
最低限のマナーは守る
たとえ相手が自分に挨拶をしない無礼な人だと感じたとしても、自分まで相手に対して不躾な対応を取ってしまうのは、大人な対応とはいえないでしょう。
もしかしたら自身のコミュニケーション能力に自信がなく、挨拶をしたくてもできない人なのかもしれません。様々な事情を考慮し、相手から挨拶をされなかったとしても、相手を貶めたり、意地悪をしたりといったことはせずに、他の人と同じように接するようにしましょう。
適度な距離感を保つ
人を選んで挨拶をする人の中には「嫌いな人には挨拶をしたくない」といった、悪意がある人も存在します。そのような人とは距離を置くのもおすすめ。自分にだけ明らかに嫌な態度で接してくる人と、無理に仲良くする必要はありません。
自分から挨拶をする
「嫌いな人には挨拶をしない」という、常識はずれな考えを持っている人は恐らく少数派です。大抵の人は、自ら挨拶をしなくても、相手から挨拶をされれば返します。「あの人は自分から挨拶をしてくれない、嫌な人だ」と決めつけてしまう前に、自分から声をかけてみましょう。
自分から挨拶をし続けていると、そのうち相手からも挨拶をしてくれるようになるはずです。
人を選んで挨拶する人に自分から挨拶はする?
人を選んで挨拶をする人に対して、ほかの人たちは自分から挨拶をしているのでしょうか。
「人を選んで挨拶をする人に、自分は挨拶をするべきかどうか」と悩む人もいるかもしれませんね。どうやら同じような悩みを持つ人は一定数いるようで、Yahoo!知恵袋に「職場で人をみて挨拶する人にも挨拶を返しますか?」という質問が投げかけられていました。
参考までに、同質問の回答を一部見てみましょう!
【回答(筆者意訳)】
- 最低限の礼儀だから、一応挨拶だけはしている
- 「挨拶をしない」と決め込んでも、互いの状況を悪化させそうだから、念のため挨拶はする
- 「挨拶をしない人」というレッテルを貼られるのが嫌で、とりあえず挨拶をしている
- 全員に挨拶をする。挨拶は見返りを求めて行うものではない
「挨拶をする」という意見が大半でした。たしかに人を選んで挨拶する人に不快感を抱く人も多いでしょうが、上記回答の通り、礼儀や自己防衛の観点からも、挨拶はしておいた方がいいかもしれませんね。
人を選んで挨拶する人とも上手に付き合おう
人を選んで挨拶する人に、不快感を抱く人も多いでしょう。しかし、繰り返しにはなりますが、相手の言動を変えるのは難しいのが現実です。本記事で述べた通り、相手の心理のパターンを押さえた上で、感情的にならずに受け流しつつ、最低限のマナーは守り、適度な距離感を保って対応してみてはいかがでしょうか。




