14日にスタートするカンテレ・フジテレビ系ドラマ『モンスター』(毎週月曜22:00~)に主演する趣里。演じるのは、常識にとらわれず、感情を排除して相手と向き合う得体の知れないモンスター弁護士・神波亮子だ。
朝ドラ『ブギウギ』(NHK)のヒロインを経験して仕事への向き合い方に変化も感じたという彼女は、GP帯連ドラ初主演となる今作にどのような心境で挑んでいるのか――。
大量の説明セリフに苦戦「鍛えられます」
これまでも弁護士役の経験はあるものの、「示談で収める感じだったので、こんなに毎回法廷に立つのは初めてです」と、新鮮な気持ちで演じている様子の趣里。専門用語を含む大量の説明セリフは覚悟していたものの、やはり苦戦を強いられているといい、「スケジュールの関係で法廷シーンをまとめて撮るので、これは鍛えられます」と苦笑いする。
セリフの覚え方は独特のスタイル。「わりと騒がしい環境のほうが、言葉が入るんです。音楽をかけたり、動画をつけたり、何かが行われている中で、あちこち見ながら覚えていくと、体と言葉がピタッとくる瞬間があって、そうするとセリフがなじんでくるんです」とのことで、そのやり方を繰り返しているそうだ。
昔から憧れていた弁護士「尊敬します」
弁護士は、カウンセラーとともに昔から憧れていた職業。「今回のドラマの監修の先生も大変そうですが、“世のためにありがとうございます!”と尊敬します」と、感謝の気持ちも抱く。
ハラスメント、ルッキズム、生殖医療など、法律が追いついていない令和ならではの様々な問題にも向き合う今作。そうしたテーマを、ドラマというエンタテインメントで取り上げることに、意義を感じている。
「現代の難しい問題について、ニュース番組では誰かのコメントを聞いて“なるほど”と思うのですが、ドラマだといろんな登場人物が出てきて誰かに共感できる部分があると思うので、自分主導で考えて、“じゃあ私はどうすればいいのか”という感覚になれると思うんです。日本の社会の実情がリアルに提示されるので、悩んでいる人にとって一歩踏み出す勇気や助けになることもあるのかなと感じています」