津田健次郎「“皆さんにどう受け取ってほしいか”を考えたり…」“本の朗読”で気を付けていることは?
声優・俳優の津田健次郎がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「津田健次郎 SPEA/KING」(毎週日曜 12:00~12:30)。声優として数々の人気アニメ作品、俳優としても話題のドラマ・映画に出演。今もっとも注目を集める才能・津田健次郎のパーソナルな一面が知れるレギュラーラジオ番組です。10月6日(日)の放送では“朗読のこだわり”について語りました。

パーソナリティの津田健次郎

◆いまだにすごく迷っています…

<リスナーからのメッセージ>

「毎週月曜日の朝は『にほんごであそぼ』(NHK Eテレ)の津田さんや高杉真宙さんが読む朗読コーナーを観ています。以前、夏目漱石の『吾輩は猫である』を読まれたときに猫のカチューシャをされていましたが、すごく似合っていてかわいかったです。また、朗読する際の演出も練られていて、とても癒やしの時間になっています。このコーナーで津田さんが工夫されていること、演出でのこだわりなどがあれば教えてください」

津田:「吾輩は猫である」のときは猫耳をつけさせていただいたのですが、僕は1回「えっ!?」って反応したんですよ。さすがに僕が自ら「猫のカチューシャをつけましょう!」って言うことはないので……(苦笑)。ディレクターさんが「ぜひ!」とおっしゃってくださったので、「猫の話だし、やりましょう」と言って着けました。

演出に関しては、立ったり座ったり、引いたりズームになったり、いろいろしてもらっていますが、これはディレクターさんの演出です。また、朗読に関しては自分で“だいたいこんな感じかな〜”ぐらいに考えています。監督さんからのリクエストもありますけど、基本は任せていただいている感じですね。

(放送が)毎日あるならば、もっと読み方のバリエーションを作るんでしょうけど、放送がとびとびなので、そこはあまり意識せず、それよりも(朗読する本の)言葉をどう受け取って、どうアウトプットしていくか、観てくださっている皆さんにどう受け取ってほしいかを考えたりしています。

ただ、(読む物語は)言葉自体もう成立しているものなので、そこに僕の色を入れるべきなのかどうか。素読みのほうが伝わるものもあったりするので、これはいまだにすごく迷っています。

あと、言葉が美しいものが多いから本当に困る。言葉が美しいものは本当に難しいですね。この番組でも歌詞を読ませていただいたりしていますが、(言葉を読むのは)演技とはまた違っていて、なるべく(聞く人に)言葉がスッと染み込めばいいなと思ってやっています。これはいまだに答えが出ないんですけどね……。そして、これからもきっと答えが出ないんだろうなと思ったりもしています。

<番組概要>

番組名:津田健次郎 SPEA/KING

放送日時:毎週日曜 12:00~12:30

パーソナリティ:津田健次郎

番組Webサイト:https://15audee.jp/articles/news/arzGScruNeYzMYs9hC6vN9xF