山陽電気鉄道は1日、運賃改定日および精神障がい者割引の導入日を2025年1月19日と発表した。改定後の普通旅客運賃について、8~10km以降の各キロ程で10~30円の値上げとなっている。
同社は8月28日に国土交通省近畿運輸局宛で運賃変更の届出を行った。改定内容について、普通運賃と通勤定期は国から認可されている上限運賃まで引き上げ、通学定期は家計負担に配慮して運賃を据え置くと説明。運賃改定により、電気料金や資材価格・人件費の高騰による経費増加に対応する財源を確保した上で、引き続き安全対策の強化・改善に努め、安全・安心・快適な輸送サービスの維持・向上に取り組むとしていた。
2025年1月19日の運賃改定後、普通旅客運賃(鉄道駅バリアフリー料金を含む)は1~2kmの170円、3~4kmの200円、5~7kmの250円まで現行運賃と同額だが、8~10kmは現行の310円から320円、11~13kmは現行の380円から390円、14~17kmは現行の460円から470円、18~21kmは現行の530円から540円、22~25kmは現行の580円から600円となるなど、各キロ程で値上げに。通勤定期旅客運賃(1カ月・鉄道駅バリアフリー料金を含む)も1kmは現行の5,020円から5,120円、2kmは現行の5,950円から6,060円、3kmは現行の6,890円から7,010円など、各キロ程で値上げとなる。
運賃改定と同日、山陽電気鉄道の全線で精神障がい者割引を導入。「精神障害者保健福祉手帳」を持つ本人と介護者を対象に、現行の身体・知的障がい者割引と同等の割引を行うとのこと。