阪神電気鉄道と阪神ステーションネットは11日、「電動貨車201号・202号 引退記念見学会」を10月8日に開催すると発表した。大手私鉄では希少な電動貨車が近く引退することを記念し、その雄姿を沿線および鉄道ファンらの記憶にとどめるための見学会となる。

  • 阪神電気鉄道の電動貨車(手前から202号・201号)が近く引退。これを記念した見学会が10月8日に行われる

電動貨車201号・202号は1986年8月10日から使用開始し、38年間にわたって阪神電車の夜間作業(おもに線路枕木・砕石等の運搬など、資材の搬入、廃材の搬出)で従事してきた。引退を記念して「電動貨車201号・202号 引退記念見学会」を行い、実際に運転していた運転士・関係者らの話も交え、安全を支えてきた歴史について紹介する。車内見学やクレーンによる資材の積込・積降実演、車庫内入換運転乗車体験も予定している(実施内容は予告なく変更となる場合がある)。

撮影タイムも設けられるが、撮影・録音に関して、「場所取りや大型機材のご使用はご遠慮ください。三脚・脚立の使用方法でお声かけさせていただく場合があります」「録音をされる場合の持込機材は1個までとし、録音する場合の機材の固定はスタッフが実施します」とのこと。工場横での見学となるため、車両北側からの撮影はできない。

集合場所は阪神電車尼崎車庫正門前。10月8日の9時から11時15分まで実施予定(雨天決行、荒天中止)となっている。参加記念品として、「車番プレートレプリカキーホルダー」「ヘッドマーク型缶バッジ」「貨車図面クリアファイル」を全員に進呈する。

募集人員は40名。阪神ステーションネットが運営する「阪神アイビートラベル」にて、ウェブ応募(1人1回限り)による抽選販売を行う。先着順ではなく、店頭・電話での受付も行わない。18歳未満は保護者同伴で申し込む必要がある。旅行代金は1人2万円。9月12日15時から申込みを開始し、応募期間は9月16日まで。抽選発表は9月18日15~18時。当選者のみメールで連絡する。