女優の沢口靖子が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『科捜研の女 season24』(毎週水曜21:00~)最終回が、きょう11日に放送される。

  • 『科捜研の女 season24』最終回より=テレビ朝日提供

■『科捜研の女』25周年アニバーサリーイヤー

1999年のスタート以来、現行連続ドラマ最多シリーズ記録を更新し続け、誕生25周年のアニバーサリーイヤーを迎えた『科捜研の女』。“原点回帰”をテーマとした今シリーズには、加藤諒演じる会計係・加瀬淳平がレギュラーに加わり、番組の醍醐味である“科学捜査”をよりわかりやすく伝えるほか、よりエモーショナルで胸が熱くなるストーリーを届けている。

■『season24』フィナーレに鈴木福が再登場

最終回では、11年前、傷害致死事件を起こした男が自殺を装って殺害されるという事件が。11年前、彼によって父を死に追いやられた女性・福原楓(山谷花純)が、捜査線上に浮かぶ。事件を追う榊マリコ(沢口靖子)と土門薫(内藤剛志)に接触してきたのが、数カ月前、無差別殺傷事件の際に知り合った九条署の交番巡査・新開颯太(鈴木福)。颯太と楓は幼なじみの間柄らしく、彼女の無実を信じる颯太は捜査本部がどこまで真実に近づいているのか教えてほしいと2人に頼みこむ。ところがその直後、楓が突如、犯行を自供して!? その後も颯太は楓の力になりたい一心で、科捜研で楓の無実を証明してほしいと訴えるが、マリコは「誰かに有利になる鑑定は絶対にできない」「鑑定に“情”は持ち込まない」と科学者としての姿勢を崩さず、颯太は「科学って薄情なんですね」と反発する。

初回2時間スペシャルに引き続き、若手警官・新開颯太として『科捜研の女』の世界に降り立った鈴木福。今回は幼なじみの窮地を救いたいという思いからマリコや土門と激しく対立するなど、感情をあらわにするシーンも多数登場する。初回2時間スペシャルでは、描かれることのなかった颯太の正義の原点や葛藤が掘り下げられ、「マリコさん、土門さんと、警察官としての自分を忘れ、ひとりの人間として対立してしまう場面が多く、とても難しかったです」と、彼の心の揺れを丁寧に演じたことを明かした。そんな中、鈴木が感動したのが、『科捜研の女』のメインセットであるラボでの撮影。今回、初めてラボに足を踏み入れた鈴木は「レギュラーメンバーみなさんと共演できて、科捜研の法医室や共有スペースでの撮影もうれしかったです」とさらに深く“科捜研ファミリー”入りができたことに大感激していた。難しくも楽しい撮影をやり遂げた鈴木は「最終話は“科学捜査×人間ドラマ”という今シーズンのテーマがとても出たストーリーになっていると思います。科学で人の心を探すマリコさんたちの活躍、そして、颯太の成長に期待していただきたいです」と熱くみどころを語った。

■鈴木福(新開颯太 役)コメント

――シーズンゲストとして出演されて、改めてお気持ちを教えてください。

長年愛されるドラマに出演できたこと、沢口さんや内藤さんをはじめ、レギュラーメンバーのみなさんと共演できてうれしかったです。科捜研の法医室や共有スペースでの撮影もうれしかったです。

――今回はマリコや土門刑事と対立するなどハードな場面も多々ありましたが、演じてみていかがでしたか?

マリコさん、土門さんと、警察官としての自分を忘れ、ひとりの人間として対立してしまう場面が多く、とても難しかったです。

――榊マリコ役・沢口靖子さんをはじめ、科捜研メンバーと再び共演された印象を教えてください。

沢口さんはずっと穏やかで、内藤さんはお芝居について一緒に考えて、昔の芸能界の話もたくさん教えてくれました。今回、ほとんどのレギュラーメンバーみなさんにお会いすることができて、うれしかったです。

――以前、京都での撮影の楽しみのひとつに、“大映通りのご飯を食べること”と答えられていましたが、実現できましたか?

食べました! いつも行くお店や、新しいお店も開拓できて、楽しかったです。

――最終話のみどころはどのようなところでしょうか? 視聴者のみなさまにメッセージをお願いします!

最終話は、“科学捜査×人間ドラマ”という今シーズンのテーマがとても出たストーリーになっていると思います。科学で人の心を探すマリコさんたちの活躍、そして、颯太の成長に期待していただきたいです。

【編集部MEMO】最終話あらすじ
雑居ビルの前で、転落死と思われる男性の遺体が見つかり、榊マリコ(沢口靖子)ら科捜研メンバーは臨場する。ビル屋上には彼の靴が残されていたが、その靴には彼自身の血痕が付着しており、自殺を装って殺害された可能性が濃厚となる。まもなく遺体の身元は、傷害致死の前科を持つ木本吉春だと判明。木本には11年前、兵庫県内で些細なトラブルを起こし、相手男性を殴って死亡させた過去があったのだ。当時、懲役5年の判決が下り、損害賠償命令も出たはずだったが、賠償金は10年間一度も支払っていないようだった。土門薫(内藤剛志)が11年前の事件の被害者の娘・福原楓(山谷花純)を訪ねたところ、木本は出所後すぐに行方をくらましたため、結局、賠償金は時効になってしまったと話す。その木本が殺されたことを伝えると、彼女は「ありがたいですね」という謎の言葉を口にする。そんな中、事件を追う土門とマリコの前に、数カ月前の事件で知り合った九条署の交番巡査・新開颯太(鈴木福)が現れる。颯太は楓とは幼なじみであることを打ち明け、彼女の力になりたいと訴え、捜査本部はどこまで真実に近づいているのか教えてほしいと頼みこんで来るが!? ところがその矢先、土門とマリコが木本の妹・沙友里(手塚真生)から事情を聴いていると、そこに楓が出現。突然、「あなたの兄・木本吉春を殺しました」と沙友里に告げて……。その後、楓を救いたい颯太は、鑑定に情を持ち込まないマリコと対立することに。