タレントで実業家の“ゆうこす”こと菅本裕子が8月9日、1st写真集『ゆうこす写真集 チャーミング』(講談社 3,080円)を発売した。今回、写真集発売を直前に控えたタイミングで、ゆうこすにインタビュー。同作のなかで思わず自画自賛してしまうお気に入りのカットを教えてもらったほか、30歳を迎えたときの心境についても話を聞いた。(前後編の後編)

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    “ゆうこす”こと菅本裕子 撮影:杉山慶五

ゆうこす自画自賛の「かわいい」カットは?

――編集担当の方から、ゆうこすさんはナチュラルな笑顔がびっくりするくらいうまくて、シリアスな表情もいいんだけど、シリアスは続かないという話を伺いました。ぶどうが登場するカットが、まさにそうだったとか。

このカットは本当に体全部を撮ってもらおうと思っていたんですけど、入り込んで撮影してることに恥ずかしくなってきちゃって……「フルーツ持ってきてください!」みたいな(笑)。

――それでぶどうを(笑)。

パイナップルは痛かったです。なので、ぶどうを乗せました(笑)

――お茶目でかわいいです(笑)。黒の衣装もよくお似合いで、大人っぽいですよね。

大人っぽいカットはどうかなと心配してました。普段が大体ピンクで、ゆうこすに黒を求められることってないので。でも、黒も意外と似合う(笑)。

――表紙にもなっている青の衣装も素敵だなと思っていました!

めちゃくちゃカッコいいスタイリングですよね! 水着にニットとスカートを合わせていて、スタイリストさんがすごい。かわいい(笑)。

――自画自賛が止まらない完璧な仕上がりですね(笑)。そんななかでも「これは盛れた!」「かわいい!」というカットを挙げるなら?

白い穴あきニットのカットかな。「ゆうこすの横乳キレイじゃない?」となって、最初は大人っぽい感じで撮ってたんですけど、だんだんおちゃらけてしまって(笑)。表情と体のアンバランスな感じにピース。かわいいです。

ゆうこす

逆境で燃えるゆうこす、イメージは山王戦

――ゆうこすさんは今年5月に30歳の誕生日を迎えられましたが、30歳になるときの心境って、いかがでしたか。

一つ覚悟が決まる歳だなと。パナソニック創業者の松下幸之助さんの言葉で、「雨が降っても自分のせい」というものがあるのですが、タレントの仕事をしているときは、自分ではどうしようもできないこともたくさんあるので、自分の責任じゃないことは自分のせいじゃないと思っていました。でも、会社を経営していると、全部が自分のせいだと思って、やらなきゃいけないんだなって。22歳のときに会社を立ち上げてから、年々それを実感するんですよね。30歳は、「全ての責任は自分がとる」と覚悟を決めた歳だったかなと思います。

――カッコいいです……! 今回取材させていただくにあたって、ゆうこすさんの経歴を改めて調べたのですが、年表を作ったときに、こんなにパワーワードが並ぶ人生もなかなかないなと驚きました。

そうかもしれないです(笑)。

――すべてが地続きだと思うのですが、ご自身にとってハイライトシーンを挙げるなら、どの場面になりますか?

一番の転機というと、自分で「モテクリエイター」という肩書きを作って、SNSで自己プロデュースを始めたことかな。当時、芸能界でそういう自己プロデュースをしている人はあまりいなかったと思うので。そこに面白さを感じて、会社を作ったり、いろんなプロデュースを始めるきっかけにもなりましたし、SNSを楽しみ始めたところが一番のハイライトシーンだと思います。

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――今とは空気感が違いましたよね。

YouTubeを始めた芸能人はオワコンだ、みたいな空気がありました。でも、私はそれも楽しかったんです。

――というと?

私、『スラムダンク』が好きで。山王戦のときに、湘北がコートに出てくると、観客からブーイングをされるんです。でも、桜木たちは「ワルモノ見参!」と堂々としていて、それから、プレーでギャフンと言わせる……あれがカッコいいなとずっと思ってて(笑)。なので、今でもそういう状況になると、楽しいんですよね。

――逆境こそ燃えるわけですね。学生時代からずっと同じようなマインドだったんですか?

うーん。学生の頃からそういう状況を楽しめたかは分からないんですけど、主人公でいたいとは思っていました。今ここでもう終わりだと思ったときにこそ頑張ったほうがカッコよくない? みたいな。どれだけカッコよくいられるか、ですね。漫画脳なんですけど(笑)。

――カッコいい……。とてもキュートなゆうこすさんに力強さも感じる理由が分かった気がして、今後の活躍がますます楽しみになるインタビューになりました。ありがとうございました!

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(C)桑島 智輝/講談社

■プロフィール
ゆうこす(菅本裕子)
1994年、福岡県生まれ。 アイドルグループを脱退後ニート生活を送るも、自己プロデュースを開始し、「モテクリエイター」という新しい肩書で株式会社KOSを起業。現在はタレント、モデル、SNSアドバイザー、インフルエンサー、YouTuberとして活躍している。