ワークス・ジャパンは、「2026年卒大学生就職人気企業ランキング」を2024年9月2日に発表した。調査は2024年4月8日~7月31日の期間、2026年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生を対象にインターネットにて実施したもの。

  • 就職人気企業ランキング結果 文系総合

就職を希望する企業ランキングは第1志望から第5志望までの選択方式で、第1志望には5ポイント、第2志望には4ポイント、第3志望には3ポイント、第4志望には2ポイント、第5志望には1ポイントを配分して集計。

文系総合のランキングをみると、1位「伊藤忠商事」(431p)、2位「三菱商事」(311p)、3位「サントリーホールディングス」(187p)、4位「三菱UFJ銀行」(177p)、5位「三井不動産」(153p)と続いた。

昨年は、トップ10のうち7社が商社・金融業界だったのに対し、今回のランキングでは、商社、メーカー、金融、コンサル、航空、マスコミ、不動産と多業界に幅広く分散していることが見て取れた。

「やりたい仕事ができるか」「成長できる環境かどうか」「自分らしい働き方ができるか」など、近年学生が入社志望先を決める基準は非常に多様化しており、業界志向ではなく、個社志向が高まっていることがかいま見える結果になったという。

  • 就職人気企業ランキング結果 理系総合

理系総合のランキングをみると、1位「ソニーグループ」(205p)、2位「野村総合研究所」(144p)、3位「AGC」(131p)、4位「伊藤忠商事」(128p)、5位「味の素」(126p)との結果となった。

近年、あらゆる業界でDX推進が求められ、人材の争奪戦となっている理系採用。ランキング上位常連の総合商社や大手金融も年々理系、とりわけIT系人材の採用数を増やしているという。

「自身の専攻分野や専門性をいかに生かせるか」など、入社初期の配属や勤務地の確約を重視する学生が多いため、企業は早期から仕事や職種について理解を深められるプログラムやイベントを打ち出すことが、人材獲得の鍵となっている、とのこと。