ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計118万人のユーザーに活用されています。
この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
人気脳科学者が教える、脳をしっかり休ませる方法
8月の1位は『脳をしっかり休ませる方法』(茂木健一郎、三笠書房)でした。
休みを十分とったつもりでも「なんだか疲れが取れない」というときはありませんか? それはおそらく、「脳」が休まっていない証拠です。
どんなに身体を休めても、ゴロゴロしながらスマホをいじったり、仕事のことを考えたりしていては脳は休まりません。脳に疲れがたまると仕事のパフォーマンスが落ち、そのうち身体にも支障をきたしてしまうとか。
本書では脳科学者の茂木健一郎さんが、脳科学にもとづいた脳の休ませ方を教えてくれます。それによると、脳の休息に必要なのは「ボーっとすること」。そのための方法として「休憩中はスマホに触らない」「ひとり時間をつくる」「質が高く深い睡眠をする」などが紹介されています。
お疲れモードの現代人におすすめの一冊。夏の疲れが取れない人はぜひ試してみてくださいね。
「職場の人間関係」でメンタルをやられる前に
2位は『職場を腐らせる人たち』(片田珠美、講談社)。引きのあるタイトルに釘づけになった人もいるのではないでしょうか。
精神科医の著者はこれまで7000人以上の診察をしてきましたが、患者の悩みでもっとも多いのは「職場の人間関係」だそうです。本書では著者の臨床例をもとに、15タイプの「職場を腐らせる人」の事例が紹介されます。
根性論を持ち込む上司、過大なノルマを部下に押しつける上司、言われたことしかしない若手社員、あれこれケチをつける人、いつも相手を見下す人……など、あなたの職場にも少なからずいるのではないでしょうか? 彼らがなぜそんな行動を取ってしまうのか。本書ではその行動原理を解き明かし、対処法を提示します。
職場の困ったさんたちに悩まされている方には、心強い一冊となることでしょう。
人生の悩みは「仏教」が解決してくれる
3位は『人にも自分にも振り回されない動じない心のつくり方』(枡野俊明、SBクリエイティブ)。
私たちは日々、色々なことに悩んでいます。本書では曹洞宗僧侶の著者が、自分、仕事、人間関係、幸せ、生き方など、様々な悩みにやさしく答えてくれる一冊です。 たとえば「自分の価値が見出せない」という悩みには、「感謝して生きることが、豊かな人生につながる」と答えます。
仏教では命を「仏様からの預かりもの」と考えます。そもそも自分が今ここに生きていられるのは、両親やご先祖様がいてくれたからこそ。だからこそ今ある命や周りに感謝して、十分に生き切ることが大事なのです。
住職の答えはどれも本質的で、心に深く沁みるものばかり。今まさに悩みのさなかにいる人は、本書を開いてみてはいかがでしょうか。
話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう
8月は心身のメンテナンスに取り組むマイナビ世代の姿が見えたランキングでした。
本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。8月のランキングでは、『なぜか惹かれる人の話し方 100の習慣』(藤本梨恵子、明日香出版社)、『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(中島輝、SBクリエイティブ)、『「数学的」な仕事術大全』(深沢真太郎、東洋経済新報社)、『移動する人はうまくいく』(長倉顕太、すばる舎)、『あっという間に人は死ぬから』(佐藤舞(サトマイ)、KADOKAWA)などがベスト10にランクインしました。
来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。